冬に旬を迎える「ぶり」は、脂がのっていておいしいですね。“ダイエットに役立つ栄養クイズ、今回のテーマは「ぶり」。含まれるカロリーや脂質、ビタミンのことや、脂肪酸の働きについてなど、クイズで楽しく知識をゲット!
Contents 目次
問題1 「ぶり」1切れ=100gのカロリーは、次のうちどれ?
□98kcal
□157kcal
□222kcal
□264kcal
「222kcal」です
ぶりは、たんぱく質や脂質をはじめ、多くの栄養素を含んでいる、栄養価の高い魚です。カロリーでいうと、100g=222kcalありますので、低カロリーとは言えません。この時期のブリは脂がのっていて、鍋料理や煮もの、焼きものとして、さまざまな料理で活躍します。
問題2 「ぶり」1切れ=100gと同じほどの脂質が含まれる食材は、次のうちどれ?
□生揚げ100g
□豚もも肉100g
□卵2個
□ブルーチーズ50g
「ブルーチーズ50g」です
問題1でも解説したように、「ぶり」は脂がのっている魚で、100gあたりの脂質量は13.1gです。脂質量はたしかに多いものの、脂肪酸の内容は体によいものが多く、EPAやDHAなどを豊富に含み、血中コレステロールの酸化を防ぎ、脳細胞を活性化する効果があると言われています。なお、上記食材の脂質量は、生揚げ100g=10.7g、豚もも肉100g=9.5g、卵2個=10.2g、ブルーチーズ50g=13.1g。したがって、ブルーチーズ50gと同じくらいの脂質が含まれるということになります。
問題3 ブリは、ビタミン類も豊富に含んでいますが、含んでいないビタミンは次のうちどれ?
□ビタミンA
□ビタミンD
□ビタミンE
□ビタミンK
「ビタミンK」です
ぶりには、いろいろなビタミン類が豊富に含まれており、特に体内でカルシウムが有効に利用されるのを助ける働きなどがあるビタミンDが多く含まれています。一方、ビタミンKはほとんど含まれていません。このビタミンは緑黄色野菜や海藻類などに含まれていますので、春菊やほうれん草、ワカメなどと一緒に鍋の具材にすると、必要なビタミン類をまんべんなく摂取できる内容になります。
問題4 ぶりは「出世魚」と呼ばれ、成長によって名前が変わります。何cm以上になったら「ぶり」と呼ばれると思う?
□50cm以上
□80cm以上
□100cm以上
□120cm以上
「80cm以上」です
「ぶり」「わらさ」「いなだ」など、お刺身の状態になっていると区別がつきにくいかと思いますが、この魚は、成長による大きさの変化で名前も変わっていく「出世魚」です。太平洋側の地域では「ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ」、日本海側の地域では「フクラギ(ツバス、ツバイソ)→イナダ(ヤズ)→ハマチ→ブリ」など地域によって呼び方も変わりますが、どちらの地域も大きさが80cm以上のものを「ぶり」と呼ぶようです。
問題5 「ぶりのあら」を800g使用した場合、正味重量は、どのぐらいになると思う?
□約100g
□約250g
□約450g
□約600g
「約600g」です
ぶりは捨てる部位が少ない魚だと言われています。「かま(頭のそばにある、エラに近い部位)」は塩焼き、「あら(ぶりを三枚おろしなどにしたあとに残る頭や骨、エラの部分)」は煮つけなどに使用することが多いです。大きさなどによって誤差はありますが、ブツ切りにした「あら」を800g購入した場合、食べることのできる正味重量は約75%。廃棄率は25%ほどですので、約600gは食べられます。この時期、「ぶり大根」などを作って冬の料理を楽しんでみてもよいのではないでしょうか。