最近では少しずつ耳にするようになった「グルテンフリー」や「グルテンフリーダイエット」ですが、現在の食生活から変えるのはなかなか難しいと思われている人も多いと思います。今回は日常の食生活に、私自身がどのように「グルテンフリー」を取り入れているかについて、お話したいと思います。
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朝食はいつもパン食だった私がどのようにグルテンフリーを実践したのか
まずご自身が、グルテンフリー食生活を試してみたいと思った理由やきっかけがあると思います。例えば、健康的な食生活に変えたい、体質・パフォーマンス改善ややせたいなど、理由は皆さんそれぞれお持ちだと思います。
小麦粉食をやめれば、健康になれるかも。たとえ、そうとわかっていたとしても、大好きなパンやパスタ、ラーメンを食べないなんて想像できないかもしれません。その気持ちはよくわかります。なぜなら、私自身、パンもパスタもスイーツも大好きで、毎日のように食べていたひとりだったからです。とくにパンは大好きでしたので、パンを食べない人生を自分が送るとは、予想もしていなかったのです。
朝食にパンを食べないことを考えられなかった私ですが、小麦粉抜きの食事づくりは、思っているほど大変ではありませんでした。今ではスーパやネットでもグルテンフリー食品を簡単に購入できるようになってきましたが、やはりまだ高価であり、商品数もそれほど多くはありません。そこで、食卓を和風ベースのおかずにするだけでも、かなりグルテンフリーのメニューに置き換わります。
わが家では「味噌(※米味噌・豆味噌)」を活用したメニューを多くつくります。たとえば、豚汁(けんちん汁)は、豚肉、根菜類の野菜も多く入っており、加えて豆腐にしらたきといった具合に、ミネラルやビタミンなどの栄養素がたっぷり入った優れものメニューだからです。ほかにも、さばの味噌煮、なすの味噌炒めなどもよくつくります。
どこの家庭でもつくっている鶏肉や鯖の唐揚げ、豚のしょうが焼き、肉じゃが、いわしの蒲焼き、つくね、れんこんとにんじんのきんぴらなどは、小麦粉の代わりに米粉や片栗粉を使用すれば、すべてグルテンフリーとなります。なお調味料までこだわる場合は、原材料を確認して購入することおすすめします。
いつも朝はパンやシリアルで手軽にすませていた人は、朝から和食の準備をするのは大変に感じると思います。しかし、最初のお試し「14日間」だけ、ご飯と味噌汁、漬もの、納豆というシンプルなメニューにして、少し余裕があれば、焼き魚や目玉焼きなどのたんぱく源を加えるとよいでしょう。
また、食生活を実践するのは「グルテン(麦類)をやめる!」と大きな決断をするのではなく、1食1食、グルテン(麦類)を食べなくてすむメニューを考えていくようにすることです。やはり一番手軽に始めやすいのは、日本の伝統食である「和食中心」のメニューになると思います。
効果を実感したいなら、まずは14日間、徹底して小麦粉食をやめること
実際にグルテンフリーの効果を実感するには、このときだけは「できるだけとらないように、昼食は大好きな麺類をやめて、ご飯にしてみる」といった中途半端なかたちでなく、毎食徹底して臨んでみることをおすすめします。
グルテンフリーの効果を実感するためには、「14日間」続けたあと、小麦食品を一口食べてみるのが、体調の変化を知る、わかりやすい方法です。
実践中は体や心が軽やかになっていたのに、たった一口、小麦食を食べただけで、疲労感、下痢、頭痛、意欲の減退などの症状が出てくることがあります。
この変化を実感すると、そのあともグルテンフリー食を続ける意志が明確になります。グルテンを抜くだけで、心身の状態がよくなると身をもって感じられたからです。この体験がご自身のモチベーションを高めてくれます。
世の中には、さまざまな食事法がありますが、その中でもグルテンフリーに興味をお持ちになったのであれば、さらに一歩踏み出して「14日間」体感してみませんか。