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代謝と筋肉量の関係は? ご飯の「糖」と砂糖の「糖」は同じもの? ダイエットに欠かせない知識を身につけよう! ~EICO式ダイエットのコツ~
1日に「選ぶ」シーンは何回となく訪れます。そのひとつひとつの選択を間違わないことがダイエット成功へのカギ! ダイエットコーチとして700人以上を成功へと導き、自身も数多くの失敗を経験しながらも準ミス日本に輝いた経歴を持つEICOさんに、さまざまなシーンでのナイスチョイス・バッドチョイスを教えていただく「ダイエットチョイス」。今回はダイエットをする上で、避けては通れない、かつ、知っているようで知らない知識問題をセレクト。ダイエットにおいても「知識は力なり」。さあ、さっそく一緒にレッツチョイス!
Contents 目次
体がやわらかくなると心も柔軟になるって、本当?
A本当!
Bあまり関係ない
グッドチョイスは…?
本当!
【心身に不調が出やすいと思ったらストレッチを!】
体の柔軟性が低下すると、運動するのがおっくうになりがちです。すると、血流が滞りやすくなって、疲れ、冷え、腰痛などの健康面での不調や肌荒れなど美容面にデメリットが現れ、メンタルにも悪い影響を与えます。
逆に、ストレッチをしたあとは、脳波のα波が増加し、リラックス状態になり、考え方も柔軟になっていきます。
加齢に伴ってエストロゲンが減ると、筋肉や関節が固くなり柔軟性が低下してきます。心身に不調が出やすいと思ったら、1日1回ストレッチをするとよいでしょう。
砂糖の糖質とご飯の糖質は同じもの?
A 同じ
B同じとは言えない
グッドチョイスは…
同じとは言えません
【ご飯の糖質と砂糖の糖質の違いについて】
ダイエットをしていると直面する糖質の問題。糖質と砂糖は完全に一致する? だとしたら、ご飯に含まれている「糖質」と、調味料やお菓子に使われている砂糖の「糖質」は同じようにとらえてもよい? 案外、悩むのではないでしょうか。
ご飯の糖質と、砂糖の糖質は、どちらも糖質の仲間ではありますが、同じものとは言えません。ご飯に含まれる糖質は「多糖類」と呼ばれるもので、体内での消化に時間がかかります。血糖値の上昇がゆるやかで腹もちがよいのが特徴です。かんでいくうちに甘さを感じるようになるのが多糖類と思えばよいでしょう。
これに対して、砂糖は「二糖類」と呼ばれる糖質の仲間です。二糖類は、多糖類であるでんぷんに比べて吸収速度が速いのが特徴です。口に入れた瞬間に甘く、血糖値の急上昇を招きます。その結果インスリンが大量に放出されて、摂取した糖分はやがて中性脂肪になり、肥満の原因となります。血糖値が急上昇したあとは急降下するため、腹もちが悪く、絶えず食べたくなってしまいます。
ご飯に含まれる糖質もお菓子に含まれる砂糖も、糖質というジャンルとしては同じ分野でカロリーもほぼ変わりませんが、このように吸収の速度や腹もちの点で違いがあります。1日に何度も食べたくなってしまうのが砂糖の糖質です。そういう点でも、ご飯の糖質のほうがダイエット向きだと言えるでしょう。
代謝について正しく説明したものは?
A 代謝が落ちると体温が下がる
B代謝が上がると太りにくくなる
C歳をとってから代謝を上げるのは難しい
D 食べないダイエットは代謝を下げる
グッドチョイスは…
すべて正しい説明です!
【代謝について】
生命を維持するために欠かせない新陳代謝(代謝)。代謝には3つの種類があります。ベースにあるのが「基礎代謝量」。これは、心臓を動かしたり消化したり呼吸したり、何もしないで寝ていても使うカロリーのことです。このほか体を使うことによって消費するカロリーである「活動代謝量」、食事をすることによって消費するカロリーである「食事誘発性熱産生量」があります。
「代謝が上がると太りにくい」というのは、代謝が上がれば生命を維持するために使われるエネルギーが増えるということになるので、正解です。
一方、代謝の低下は、エネルギーを生み出す筋肉量の減少と深い関係があります。筋肉が少なくなれば産出する熱も少なくなるため、体温が下がります。また、加齢に伴って基礎代謝は落ちていきます。それは30歳以降、1か月ごとに耳たぶ1個分ほどの筋肉が減少していくからです。代謝を上げるのは簡単ではありませんが、努力して筋肉をつけ、維持していくことが大切です。とくに女性は閉経後、関節の可動域が狭くなってくるので、代謝のよい状態を保つためにも、ストレッチで体をやわらかくして、運動しやすい体を維持しましょう。
そして、食べないダイエットは代謝を下げます。極端な食事制限をすると、エネルギーとなる糖質が不足して糖新生が起こり、筋肉が分解されてしまうからです。筋肉が減ると、当然のことながら基礎代謝も下がります。特に40代以降は、やせすぎると老けたイメージになりがちなので、食事制限のダイエットよりも筋トレがおすすめです。
私の経験のなかで、やせすぎず、理想的な筋肉をつけたボディの持ち主だったのがプロレスラーの方々。お肌もきれいでした。
取材・文/野上郁子 イラスト/たなかのりこ