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1年で24kg減を達成! SNSで話題のねこくらりえさんが、“人生最後のダイエット”を決意したきっかけは?
コロナ禍の外出自粛やストレスで「太ってしまった」という人がいる一方、時間ができたことをチャンスととらえ、ダイエットに成功した人もいます。1年間で24㎏の減量に成功した、ねこくらりえさんもそのひとり。コロナ禍に突入した2020年の春、「10年あまり続けてきた、ふくよかな生活から脱却」を掲げ、本気のダイエットを決意。そこから1年で82kgあった体重は58kgになり、見た目も別人のようにスッキリしました。そんなねこくらさんは、実際にどのような方法でやせることができたのでしょうか。念願の目標を実現するまでの道のりとともに、ねこくらさん流・ダイエットのコツを全4回にわたってお届けします!
Contents 目次
失望から一念発起! 神様がくれた時間で“人生最後のダイエット”に挑戦
「20代後半から増え続けてきた体重は、38歳のときに人生マックスの82㎏になりました。そこから一念発起しダイエットを決行。82kgあった体重は58kgになり、体脂肪率は43%から27%になりました」
そう話すのは、人気インスタグラマーのねこくらりえさん。自身のダイエットの経験を通して培ったやせるコツや、考え方をインスタグラムで配信。発信するメッセージにも共感する人は多く、いまや15万人超のフォロワーに支持されています。
ねこくらさんはこれまでにも幾度となくダイエットに挑戦。短期間で4~5㎏落とすこともありましたが、すぐにリバウンド。結果的に、やせるどころか体重はどんどん底上げされてしまったそうです。
そんなねこくらさんが「もう一度、本気でダイエットをしよう」と奮い立ったのは、コロナ禍に突入した2020年春のこと。40歳の節目が近づく、38歳のときでした。
「それまで続けていた不妊治療はうまくいかないし、仕事も中途半端。おまけに太っている…。もう八方ふさがりのような状態で、気持ち的にもどん底でした。そこに追い打ちをかけるようにコロナ禍がやって来て、派遣の仕事が打ち切られてしまったんです。仕事はないし、外出自粛で家からは出られない、外食もできない…。『私にはもう、将来の展望がひとつもない』と思いました。そんなふうに最初はうなだれましたが、でも『何もない』ことを受け入れたら、逆に思考がスッキリしたんですよね。そして、やることはないけど、時間だけはめちゃくちゃある。だったら、この機会にもう一度、本気でダイエットに挑戦しようと思い立ちました」
30代後半になるにつれ、増えていく体重。それとは反比例するように自己肯定感は下がっていき、「何をやっても中途半端」―そんな悲観的な思いを抱くことも多くなっていたそうです。でも、心の片隅には「40歳をもっと前向きな気持ちで迎えたい」「40歳前に何か成し遂げたい」という気持ちもあったといいます。
そんな折に突入したコロナ禍。ふつうならば余計に不安になったり、落ち込んだりしてしまいがちですが、ねこくらさんはこのときたっぷりとできた時間を、「神様がくれたチャンスかもしれない」と思いダイエットに捧げることに! ここから、ねこくらさんの人生を変えるダイエットがスタートしました。
「私は10代後半からずっとぽっちゃり。20代後半に入ると肥満に近づいていく…そんな体型だったので、大人になってからいわゆる『標準体重』に収まったことがありませんでした。40歳前に、標準体重を超えていない自分を見てみたい。一度でいいから、標準体重の自分に会ってみたい。そんな気持ちにもあと押しされ、ダイエットをする気持ちに火がついていきました」
身長164㎝のねこくらさんの場合、標準体重は約59㎏。標準体重と現実の体重との差はおよそ24㎏。ねこくらさん自身もさすがに短期間では難しい…とは思っていたそうですが、結果的にはその目標をたった1年でクリアすることになりました。
やせ方を知りたい人がたくさんいる! 自分の経験は価値があるかもしれない
約1年で24㎏の減量に成功したねこくらさん。体重計の数字こそ、やせたたしかな証拠。大幅に減量したことは間違いないのですが、いまいちダイエットに成功した実感が沸かなかったそうです。
「着々と体重を落としたこの期間、世の中はコロナ禍。仕事もしていなかった私は外の人と会うことはほぼありませんでした。そんな日々だったのですが、ダイエットを初めて半年以上経ったころ、職場から復帰の声がかかり、会社に行くことになったんです。そのとき同僚とも久々に再会をしたのですが、挨拶しても、まるで見知らぬ人に声をかけられたような反応だったんです。私も少し困惑していると、一度その場を去った同僚が私のもとに駆け寄ってきて、『わからなかった!』『びっくりした!』と、もう興奮状態(笑)。どうやら、私だということがまったくわからなかったそうです。そのあとも社内で会う人、会う人、みんながびっくり仰天。そのことに私自身が驚いたのですが、そこで初めて、自分の見た目が相当変わったんだということを理解しました。
自身が想像していたよりもはるかに周囲の反響が大きく、「会社で私は“時の人”状態(笑)。これまでほとんど話をしたことがなかった上司にも、『僕はメタボで困っていて、ぜひやせかたを教えてもらえないか』などと、相談をされました。そのほかにも、男性女性問わず、そして年上からも年下からも『どうやってやせたの?』とよく聞かれたんです。そういったことを通して私が思ったのは、多くの人が『やせ方』を知りたいんだということ。それと同時に、私の体験やその体験を通して培った情報には価値があるんじゃないかと思ったんです」
ダイエットの体験をインスタで配信! 太っていた頃の画像はいまでは宝物
まわりの人からのアドバイスやすすめもあって、自分のダイエット経験をSNSで配信してみることに。すると、ねこくらさんの読みどおり、どうやってやせたのかに興味をもつ人が多く、思いのほかたくさんの反応があったそうです。
「自分の経験に共感してくれたり、役立ててくれる人がいるならば、配信していこうと思い、インスタグラムを続けることにしたんです。わかりやすく、楽しく伝えたいと思ってダイエット前の写真を公開したり、言葉も工夫をしました。すると、しだいに共感してくれる人の数が増えていったんです」
ねこくらさんのインスタグラムには、やせる前の画像や動画もたくさん掲載されています。ダイエットを始めたころや、途中経過の記録写真。トレーニングしたり、ダンスをしているところ…。一見、SNSに掲載するために撮影したかと思う画像や動画ですが、じつは、筋トレのフォームの確認をしたり、自分の太った姿を自覚するために撮っていたものなのだそう。
「当時はSNSで配信するなんて、まったく思っていませんでした。画像や動画は、自分に危機感をあおるためにいくつか残していたんですが、それが、いまは<Before画像>としてとても役立っています。でも、本当はもっとたくさんあったのですが、自分でも見るのが嫌になって消してしまったんです。いまとなれば、残しておけばよかったなと少し後悔(笑)。でも、枚数は減ってしまったものの、いまインスタグラムで発信ができるのも、『あの頃の画像』があってこそ。いまとなっては、宝物です!」
“人生最後のダイエット”を成功させたねこくらさん。次回は実際にどのような方法でやせたのか、そのノウハウに迫ります!
◆ねこくら りえ
38歳、82kgで一念発起し“人生最後のダイエット”に挑戦。コロナ禍に引きこもってアプリでの栄養管理とYouTubeの宅トレを用い自力で、1年間で24kgのダイエットに成功。自身のダイエットの様子を発信しているInstagramはフォロワー数15万人以上と大人気。現在、各SNSで情報発信中。
Instagram:https://www.instagram.com/nekokurarie_diet/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCspm2Uxtolvrc2pcNwnDivw
取材・文/柿沼曜子