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三日坊主を克服して1年で24㎏減! 運動嫌いのねこくらさんが運動の習慣化に成功した秘訣は?
1年間で24㎏の減量に成功。自身が実践してきたダイエットのノウハウやコツをインスタグラムで配信し、人気を集めているインスタグラマーのねこくらりえさん。前回は、「食事の見直し」について教えていただきましたが、それと並行して実践していたのが「運動」です。万年、運動嫌い。これまで何かに挑戦しても、三日坊主が当たり前だったというねこくらさんが、運動を継続できた理由とは? 継続のために決めた“マイルール”を教えていただきました。
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運動で自分の意識を変えたい! 最初は10秒のプランクからスタート
「小学生の頃からずっと運動が苦手。でも、ダイエットに運動が大事なことはわかっていたし、運動嫌いながらも、海外セレブの美しい腹筋と美ボディはすごく憧れていました。あんなふうに『カッコよくなりたい』との思いはずっとあったんです。私は昔から何をやっても三日坊主。運動は嫌いだし、怠け者だし、根性はないし…。そんな自分がすごくカッコ悪いなっていう気持ちがあって、『体を変えたい』だけでなく、運動することで自分自身の意識やマインドを変えたいという気持ちもありました」
ねこくらさんは食事の見直しをするのと同時に、運動も始めることを決意。しかし、いざやろうと思っても、最初は何をしていいかわからなかったそう。
「とりあえずウォーキングをしてみたのですが、2日続けたらひざがもうバキバキに、痛くなってしまって…。太っていたので、ひざに相当負担がかかってしまったんです。これでは、ウォーキングは無理…。そこで、今度は体幹トレーニンのプランク(うつ伏せで足と前腕を床につき、腰を浮かせて体幹を真っすぐキープする筋トレ)を毎日やることに。これなら、ひざにも負担をかけずできるんじゃないかと思い、プランクをひたすら実践するアプリをダウンロード。最初は10秒がやっとだったので、そこから始めました。それから、過去のダイエットで購入したエアロバイクをやってみたり、YouTube動画のトレーニングをやってみたり。できることを、少しずつやっていきました」
やせないことより、やめることが挫折。とりあえず3か月は続ける!
運動嫌いで三日坊主。そんな自分を克服し、運動を継続するために、あるマイルールを設定したそうです。
「とりあえず、『3か月続ける』ということを決めていました。何をやっても三日坊主。それが、これまでの私です。そんな自分が嫌だったので、今回はとにかく続けることを重要視しました。どうして3か月かというと、継続できる方法をいろいろ調べたところ、人間は新しいことを習慣化するためには、『週4回を3か月』続けることが必要という情報にたどり着いたんです。それをやり遂げると、自然と習慣化することができるのだとか。これだ!と思いましたね。その情報を信じて、とにかく『週4回以上、3か月』を続けることを決めたんです」
とはいえ、「週4回を3か月」と聞くと、大変そうな印象があります。これまで運動習慣のない人が挑戦するのは、ハードルが高かったのではないでしょうか。
「もちろん10㎞のランニングとか、1時間の筋トレだったらとてもじゃないけど続きません。そういったできないことをやるのではなく、逆の発想で『週4回を3か月、できること』をやることにしました。それこそ、プランク10秒でもいいんです。続かないことを設定して何もやらなくなるより、どんな小さいことでもいいので『続ける』ことを重視したのが、今回のいちばんのポイントでした」
最初は、プランク10秒と、エアロバイク5分。慣れてくると、あと5分こいでみようかな、15分いけるかも。そんなふうに、少しずつできるようになっていったそうです。
「じつは、最初の1~2か月はほとんど体の変化を感じませんでした。体重は少し減っていたのですが、見た目がほとんど変わらなくて。最初の頃の日記を見返してみると、『つらい』『どこに効いているのかわからない』といったことを書いていましたね。
でも、とにかく『3か月』。やせないことよりも、3か月続けずにやめてしまうことが私にとっては挫折だと思っていたので、成果が現れなくても、とにかく今回は3か月やってみよう。3か月経ってつらかったり、メリットがないと思ったりしたらやめて、別のことをやろうと思っていたんです。だから、『この5分で意味があるのかな』という思いをもちながらも続けていたのですが、でも、少し続けていくと、気持ちがスッキリしてきて、やると気分がいい。そんな感触を得られるようになったんです。
やせていなくても、その爽快感があと押しになって続けることができました。運動に限らず、食事面においてもそうですが、『3か月の継続』にこだわりました。それが、結果的に24kgの減量につながったのではないかなと思います」
運動、食事、睡眠。やせるためには、すべてを整えることが必要
3か月の継続にこだわって運動習慣を身につけ、ダイエットを成功へと導いたねこくらさん。じつは、今回のダイエットをする1年くらい前にも、運動中心のダイエットに挑戦したそうです。
「10年以上前に一大ブームを起こした、『ビリーズブートキャンプ』のDVDを引っ張り出してきて、週5回を2か月くらい続けたんです。結果が出ることを期待して、実践前に自分の姿を撮影。2か月間の継続後、ビフォーアフターの2枚の写真を並べて比べてみたのですが、まるで双子かのように体型に変化がなく、体重もまったく変わらない…。あまりの変化のなさに、『こんなに頑張っても、意味がない』と思いやめてしまいました。
そのときは3か月経過する前にやめてしまったことも、今回とは大きく違うところなのですが、もうひとつ違うのは、まったく食事に気を遣っていなかったということです。食事の見直しをしなかったどころか、運動したからといって、いつもよりもたくさん食べてしまう始末…。これではやせませんよね。今回のダイエットを通してわかったのは、運動だけでもダメだし、食事だけでもダメ。やせるためにも健康のためにも、どちらかではなく、どちらも整えることが必要なのだと思いました」
また「食事」「運動」に加えて、「睡眠」の重要性にも気づいたといいます。
「最初、運動を始めて1か月くらいは疲れが抜けず、毎日、体がだるい状態が続いていたんです。どうして、こんなにもだるいのだろうと、自分なりに調べてみたところ、これまで運動習慣がない人がいきなり運動し始めると、体に負担がかかるので、疲れるのも当然。それを回復させるために、いちばん重要なのは睡眠なんだということがわかりました。それまでは夜更かしするタイプで夜中の1時、2時に就寝するのが当たり前だったのですが、12時前に寝ることにしたんです。それを2~3日続けてみたところ、驚くほど体がスッキリ。夜早く寝たぶん、早起きになったので、トレーニングを朝にするようになりました。すると、1日がすごくスムーズになって、気持ちも安定していったんです。早く寝るということをきっかけに、いい循環が生まれたなと思いました」
続かない、三日坊主…。ねこくらさんがそんな悩みを乗り越えた秘訣は“とにかく3か月間、できることをやる”ということでした。その結果、24kgの減量を実現して、体だけでなくメンタルや考え方も変わったといいます。次回は、気持ちの変化や停滞期をどう乗り越えたのかについて、お聞きします。
◆ねこくら りえ
38歳、82kgで一念発起し“人生最後のダイエット”に挑戦。コロナ禍に引きこもってアプリでの栄養管理とYouTubeの宅トレを用い自力で、1年間で24kgのダイエットに成功。自身のダイエットの様子を発信しているInstagramはフォロワー数15万人以上と大人気。現在、各SNSで情報発信中。
Instagram:https://www.instagram.com/nekokurarie_diet/
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCspm2Uxtolvrc2pcNwnDivw
取材・文/柿沼曜子