低脂肪で高たんぱく。“おめでたい”魚としてもてはやされる「たい」は、くせのない味わいでさまざまな料理と相性がよく、健康にもよいというすぐれものです。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回は、そんな「たい」をテーマにとり上げました。「たい」100gに含まれるカロリーやたんぱく質の量は? ダイエットに役立つ知識をクイズでゲット!
Contents 目次
問題1 「たい」1切れ=100gは、何kcal?
□70kcal
□125kcal
□148kcal
□160kcal
「160kcal」です
「たい」は養殖ものが多く、100g=160kcalです。天然ものは100g=129kcalとなりますが、市場に出回っているものの多くは、養殖ものだと考えてよいでしょう。たいは、淡泊でさっぱりとした味わいで脂肪分が少なく、生食のお刺身、焼きもの、揚げものなど、どんな料理にも合うため、人気の高い魚のひとつです。
問題2 次のうち「たい」の仲間でないものはどれ?
□マダイ
□クロダイ
□キンメダイ
□チダイ
「キンメダイ」です
「キンメダイ」「アマダイ」「イボダイ」など、「~タイ」という名がついている魚は、多いのですが、これらは「たい」の仲間ではありません。「たい」という名前がついた理由は、諸説あるようですが、たい科の魚に姿が似ていることから来ているようです。なかでも「キンメダイ」は、体色が赤いところから、その名がついたと言われています。
問題3 たんぱく質が、「たい」100gと同じくらい含まれる食材は、次のうちどれ?
□木綿豆腐1/2丁
□豚ヒレ肉100g
□牛乳200ml
□卵2個
「豚ヒレ肉100g」です
「たい」には、とても良質なたんぱく質が豊富に含まれており、100gのたんぱく質の量は18.1gです。上記の食材にも、良質なたんぱく質が含まれていますが、数値を比較すると、上から10.1g、18.5g、6.2g、12.4gで、豚ヒレ肉と同じであることがわかります。たんぱく質のほか、ビタミンB群なども多く含まれているため、疲労回復効果なども期待できます。夏の疲れた体にも、おすすめの魚です。
問題4 「たい」の味と関係の深い成分は、次のうちどれ?
□オレイン酸
□クエン酸
□フィチン酸
□イノシン酸
「イノシン酸」です
「たい」は、低脂肪な白身魚です。脂質が少ない分、酸化しにくく、鮮度も落ちにくいと言われています。たとえ鮮度が落ちてもアミノ酸の分解がされにくい、「イノシン酸」という、うま味成分が含まれているため味が落ちにくいのも特徴です。また消化吸収がいいので、離乳食や高齢者向けの食事などを作る際にも、おすすめできる食材です。
問題5 「たい」の下処理である「湯引き」について説明したものとして、まちがっているのは次のうちどれ?
□50℃前後の湯を使用する
□くさみをとるために行う
□湯に入れたあと氷水にいれる
□うま味を凝縮させる効果がある
「50℃前後の湯を使用する」です
魚の下処理をするのに、「湯引き」という方法があります。魚に熱湯をかけたり、くぐらせたりすることで、魚特有のくさみを消したり、ぬめりをとったりできるだけでなく、殺菌消毒の意味でも有効な作業です。また、皮をつけたまま、お刺身として食べるときに「湯引き」をすると、皮に含まれているコラーゲンがゼリー状になり、皮がやわらかくなるという効果もあります。