腸の環境が美容や健康に大きく関わることは、すでにご存じの人も多いと思います。腸には1000種以上の細菌がすんでいて、なかでも体によい影響をもたらす「善玉菌」を増やすことがいいといわれています。その善玉菌のエサとなるのがオリゴ糖や食物繊維。「はだ恵り(はだめぐり)」は肌と腸内環境を考えてつくられた甘酒で、1杯でバナナ11本分のオリゴ糖が摂取できるとか。標高620mにある自社農場で、自社のスキンケア製品の原料を有機栽培する中で生まれた一品をご紹介します。
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無農薬米のおいしさや里山の魅力を発信し続けるスキンケアメーカーが開発
「はだ恵り(めぐり)」の製造元である「ネオナチュラル」は、アトピー対策の石鹸をつくることから始まったスキンケアメーカーです。岐阜県郡上(ぐじょう)市に自社農場「母袋(もたい)有機農場」をもち、有機農場で米やへちま、ハーブなどのスキンケア原料を栽培しています。郡上市は岐阜県内でも有数の水の町で、おいしい水はもちろん、ハーブを育てやすい冷涼な気候、有機農法がやりやすい里山環境が整っていたのだそうです。そこで、使用する堆肥なども地元で発生する米ぬかや牛ふんなどを利用して、土づくりから始めた「ネオナチュラル」は、耕作放棄地となっていた圃場を再利用し始め、今では地元の人たちと一緒に優良な米作りを行っています。
そのお米のおいしさに感動し、「おいしいお米をもっと有効利用したい」と考えて開発されたのが「はだ恵り」です。会社の代表が、アレルギーや肌の状態には腸内環境が大きく関わっていることに20年以上前から注目していたそうで、さらに夏のスタミナ源として江戸時代から注目されていた甘酒にすぐれた栄養が多く含まれていることも知っていたため、発酵の研究をする中でお腹の健康に寄与するオリゴ糖を多く含む甘酒の開発に着手したのだそうです。
ハーブ、しょうがなどの香りや味を楽しみながら、のどごしよくスーッと飲める
「お肌に恵みを与える」という想いを込めて名づけられた甘酒美活「はだ恵り」は、濃縮タイプの発酵飲料で、腸内環境が肌のコンディションに大きく関わることに注目して開発された甘酒です。有機JAS認定を受けた自社農場でつくられたお米に、3種の米糀と2種の酵素を加え、20時間以上をかけてじっくり発酵させています。そのためオリゴ糖を豊富に含み、1杯*飲むだけで約2.2gのオリゴ糖を摂取できます。このオリゴ糖は、バナナに換算すると11本分に当たります。
*3倍に希釈して飲んだときの1杯量(「はだ恵り」50g当たり)
原液100gあたりのカロリーは198kcal程度。50~60gを2~3倍の水またはお湯で薄めて飲むので、1杯約100kcalです。甘味料や砂糖などは添加してないため、米糀の甘さ自体をしっかり楽しめ、飲んだあとも口の周りに甘さがまとわりつくようなことがありません。牛乳や豆乳で割っても、冷たくても温かくても、気分に合わせて楽しむことができます。ドレッシングや調味料などとしても使えるのは、濃縮タイプならではのよさだと言えそうです。
種類は「はだ恵り~温~」「はだ恵り~楽~」「はだ恵り~育~」の3つがあります。冷えを改善したい人に人気の「はだ恵り~温(おん)~」には、かぼちゃ、ショウガ、ゆずなど体を温める伝統野菜が入っています。ハーブが好きな方におすすめなのが「はだ恵り~楽~」。ラベンダーの香りがふわりと漂い、気分もリラックスできます。冷えや代謝が気になる大人女子にはこの2種類が人気だそうです。
母袋有機農場では、自然環境を守るために、日本自然保護協会と自然観察会を行うとり組みも行っています。現在、豊かな自然の中にある善玉菌を体にとりこんでリトリートする施設「HOLY FUNGUS」を建設中で、2023年秋にプレオープンの予定です。恵まれた自然環境のなか、肌や身体の免疫力を強化することや、地元の多くの人と関わることなどを通して、里山ならではの魅力を発信していく予定だそうです。
自然豊かな環境と、オーガニックへの想いの中で生まれた濃縮タイプの甘酒「はだ恵り」は、通信販売のほか、「生活の木」「アミング」などで購入できますよ。
ネオナチュラルホームページ https://www.neo-natural.com/item/hadameguri/
文/岩間由起