いきいきとした生活を送るために大切な要素のひとつが「じょうぶな骨」。骨を作るのに大切なカルシウムを効率よくとるためには、どんな食材を組み合わせるのが正解? じょうぶな骨作りに欠かせない成分ながら、とり過ぎると骨を弱くする原因になってしまうミネラルと、それが含まれている食べものは? “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「骨」です!
Contents 目次
問題1 主に骨をじょうぶにする栄養素として、関連が低い成分は次のうちどれ?
□たんぱく質
□ビタミンK
□ビタミンA
□ビタミンD
「ビタミンA」です
骨に関連する栄養素の代表格は、やはり「カルシウム」です。カルシウムは骨と歯の材料となる大事な栄養素で、人の体の中に入ると、その99%が骨の中に貯蔵されます。ただし、骨をじょうぶにするためには、適量なたんぱく質や、ビタミンK、ビタミンDなど、カルシウム以外の栄養素も必要です。「ビタミンK」は、体内に吸収されたカルシウムが骨に沈着するのを助け、「ビタミンD」は、小腸からのカルシウムの吸収を促す栄養素となります。
問題2 骨に大事なビタミンをより効率よくとるために、組み合わせるとよい食材は、次のうちどれ?
□はちみつ
□オリーブ油
□オレンジ
□たこ
「オリーブ油」です
問題1で説明したように、カルシウム、たんぱく質、ビタミンK、ビタミンDは骨にとって大事な栄養素です。なかでもビタミンDやビタミンKは、脂溶性(油に溶ける性質)ですので、油脂類と一緒にとることで、効率よく摂取できます。したがって、油脂類であるオリーブ油が正解。油炒めなど油を使った調理だけでなく、オイル入りのドレッシングを使うのもよいでしょう。また、ごまなど油脂分を含んでいる食材と組み合わせても効率的にビタミンDやビタミンKをとり入れることができます。
問題3 骨に効果的な栄養素の組み合わせとなる食材は、次のうちどれ?
□牛乳+生さけ+ブロッコリー
□牛乳+鶏もも肉+キャベツ
□牛乳+ひよこ豆+かぼちゃ
□牛乳+卵+しいたけ
「牛乳+生さけ+ブロッコリー」です
骨にとって大事な栄養素である「カルシウム」を豊富に含む牛乳。牛乳とどのような食材を組み合わせるのが骨作りに効果的なのでしょうか。骨には、カルシウムだけでなく、ビタミンDやビタミンKも大事だというのは、問題1、問題2で解説した通りです。これらのビタミンが含まれている組み合わせは、「牛乳+生さけ+ブロッコリー」。生さけにはビタミンDが多く含まれ、ブロッコリーにはビタミンKが豊富に含まれています。この組み合わせでホワイトシチューを作れば、これからの寒い季節にぴったりな骨強化メニューになりますよ。
問題4 カルシウムの吸収を阻害するといわれている物質が含まれている食材は、次のうちどれ?
□レモン汁
□バナナ
□豆腐
□ほうれん草
「ほうれん草」です
カルシウムは、一緒にとることで体内への吸収をアップするものと、阻害するものがあると言われています。レモン汁や酢などに含まれるクエン酸や、バナナなどに含まれるオリゴ糖、大豆・大豆製品に含まれている大豆ペプチド・大豆オリゴ糖には、カルシウムの吸収を促す作用が期待できます。一方、ほうれん草に含まれているシュウ酸は、カルシウムの吸収を阻害すると言われています。ただし、ほうれん草自体にカルシウムが含まれていますし、ゆでることでシュウ酸を軽減することができます。ほうれん草には、体によい栄養素が豊富に含まれているので、気にし過ぎずに、食卓にとり入れるのがおすすめです。
問題5 とり過ぎると骨を弱くする原因になる成分は、次のうちどれ?
□亜鉛
□セレン
□リン
□マグネシウム
「リン」です
「リン」はミネラルの一種で、カルシウムとともに骨や歯を形成しており、じょうぶな骨作りに不可欠な成分です。ただし加工食品の食品添加物として広く使われているため、加工品を日々利用する人や清涼飲料水をよく飲む人は、「リン」をとり過ぎてしまう恐れがあります。少し注意するようにしましょう。