冬においしい野菜と言えば、どんなものがあると思いますか? 旬の野菜を温かくして食べれば、体も心も温まるうえ、寒い季節に減りがちになると言われる水分の補給にもなって、いいこと尽くし。 “ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回は「冬の野菜」に関するクイズを出題します!
Contents 目次
問題1 じつは栄養素がとっても似ている大根とかぶ。葉をのぞいた根の部分を比べたとき、大根のほうが多い成分は、次のうちどれ?
□カルシウム
□ビタミンC
□食物繊維
□マグネシウム
「マグネシウム」です。
葉をのぞいた根の部分100g中の数値を比べると、カルシウムは「大根」23mg・「かぶ」24 mg、ビタミンCは「大根」11 mg・「かぶ」18 mg、食物繊維は「大根」1.3g・「かぶ」1.4g、マグネシウムは「大根」10 mg・「かぶ」8mg。ほとんどの栄養素は、かぶのほうが若干上回る数値となるなかで、大根のほうが少し多く含んでいる栄養素は「マグネシウム」。マグネシウムは骨の成分として重要であり、体内のあらゆる代謝をサポートする役目があります。大根、かぶともに、葉の部分にカルシウムを含みますので、葉と根の部分を一緒に食べることで、骨の強化にもつながります。
問題2 にんじんの栄養で代表的な成分はカロテンです。このカロテンを効率よくとれる料理は、次のうちどれ?
□にんじんの甘煮
□にんじんのなます
□にんじんとトマトのスムージー
□にんじんきんぴら
「にんじんきんぴら」です
にんじんは、緑黄色野菜の代表。カロテンが非常に豊富に含まれています。にんじん約1本分食べれば、ビタミンAの1日の目標量に達してしまうほどです。カロテンは、健康維持や免疫力アップ、肌の改善などにも効果が高い栄養素です。とくに油と組み合わせることで、吸収率が高まりますので、油で炒めたり、揚げたり、オイルドレッシングで和えたりとするとよいでしょう。またカロテンは皮の部分にも多く含まれるため、よく洗って、皮ごと食べるのをおすすめします。
問題3 乾燥する時期に気になる、お肌を守ってくれるビタミンA。ビタミンAがいちばん含まれている葉ものの野菜は、次のうちどれ?(100g中)
□春菊
□大根の葉
□かぶの葉
□ほうれん草
「春菊」です。
100gあたりのビタミンAの含有量は春菊が380μg、大根の葉が330μg、かぶの葉が230μg、ほうれん草が350μgです。冬野菜である春菊は、カロテンやビタミンCを多く含みます。これらの栄養素は、健康な肌を保つ効果以外にも、免疫力アップ効果など体にとって、とても大事な役割を果たします。また、春菊には独特な香りがありますね。この香りは自律神経に作用し、胃腸の働きをよくしてくれる効果などもあります。春菊といえば鍋料理やお浸しなどが定番料理のイメージかと思いますが、やわらかい葉先をつみとり、軸は細めに切ったりして生サラダにすると、ビタミンAだけでなく、ビタミンCも逃がさず食べることができます。
問題4 小松菜とほうれん草を比べたとき、小松菜のほうが多く含まれている栄養素はどれ?
□たんぱく質
□カルシウム
□カリウム
□食物繊維
「カルシウム」です。
小松菜とほうれん草の栄養価を比べてみましょう。たんぱく質は「小松菜」1.5g・「ほうれん草」2.2g、カルシウムは「小松菜」170mg・「ほうれん草」49 mg、カリウムは「小松菜」500mg・「ほうれん草」690 mg、食物繊維は「小松菜」1.9g・「ほうれん草」2.8g含まれています。小松菜とほうれん草は似ているイメージで、あまり栄養の差がないように思えますが、大きく異なるのはカルシウムの含有量。小松菜はほうれん草の3倍以上のカルシウムを含んでいます。カルシウムはじょうぶな骨や歯を作り、筋肉や神経などの働きを助ける役目もあります。日本人に不足しがちなミネラルなので、意識してとりたいものです。青菜などのカルシウムは、乳製品などに比べると吸収率が低いので、日々、食卓に出すよう心がけるのが理想的です。
問題5 チンゲンサイに含まれている栄養を、よりよく利用できる料理は、次のうちどれ?
□ゆでチンゲンサイのおかか和え
□生チンゲンサイのマヨネーズ和え
□チンゲンサイとベーコンの炒めもの
□チンゲンサイ入りコーンスープ
「チンゲンサイとベーコンの炒めもの」です
チンゲンサイもまた、寒い季節が旬の野菜のひとつです。生でも食べられますが、体を冷やす作用があるので、どちらかというと加熱調理がよいと言えます。上記にあるように、ゆでて和えものにしたり、汁ものの具材にしたりしても、もちろんおいしくいただけます。ただし、ここでの正解は「チンゲンサイとベーコンの炒めもの」。チンゲンサイにはカロテンが豊富に含まれています。問題2でも解説したように、カロテンは油と組み合わせることで吸収がアップしますので、チンゲンサイをベーコンなどと炒め合わせるのは、とてもおすすめです。