CATEGORY : ダイエット |食べる
濃口しょうゆ、薄口しょうゆ、ポン酢しょうゆ、ウスターソース。ナトリウムの量がいちばん多いのは?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~
体の中で必要な働きをするミネラルのひとつ、ナトリウム。私たちは日頃、食塩としてナトリウムをとっています。食塩と聞くと、ついついワルモノのように扱ってしまいがちですが、ナトリウムそのものの働きを知ることで、食塩に対する見方も変わってくるかもしれません。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「ナトリウム」。クイズを解いて、食塩とじょうずにつき合うヒントを手に入れてくださいね。
Contents 目次
問題1 体内に存在するナトリウム量は、体重に対して、どのぐらいの割合だと思う?
□0.1~0.2%
□0.5~0.6%
□0.9~1.0%
□1.1~1.2%
「0.1~0.2%」です
私たちはふだん、「ナトリウム」を食塩として摂取しています。ナトリウムは細胞内外のミネラルバランスを保つために不可欠で、血圧と関連が深いものです。そんなナトリウムが体内に存在している量は、体重の約0.15%。その多くは、細胞外の体液(細胞外液)に含まれています。ナトリウムは、水分を保持しながら細胞外液や血液循環の量をコントロールしている、大事なミネラルです。
問題2 ナトリウムは体内で、細胞の浸透圧を維持するなどの働きがあります。これに関係しているミネラルは、次のうちどれ?
□カルシウム
□カリウム
□マンガン
□リン
「カリウム」です
ナトリウムはカリウムとともに、細胞の浸透圧の維持や、細胞内外の物質交換、水分調節などの働きをしています。細胞内でナトリウムとカリウムの比率は、常に一定に保たれます。細胞内にナトリウムが多くなると、ナトリウムは外にくみ出され、細胞外のカリウムが細胞内にとり込まれる仕組みになっているため、カリウムもナトリウムと同様、大事なミネラルになります。
問題3 次のうち、ナトリウム量がいちばん多い調味料はどれ?(大さじ1杯あたり)
□濃口しょうゆ
□薄口しょうゆ
□ポン酢しょうゆ
□ウスターソース
「薄口しょうゆ」です
「ナトリウム」を多く含む食材としては、特に調味料類が挙げられます。上記はどれも、ふだんの食生活で、よく使用するものではないでしょうか。大さじ1に含まれるナトリウムの量は、上から1,026mg、1,134mg、558mg、594mg。色の濃い「濃口しょうゆ」より、色の薄い「薄口しょうゆ」のほうが、ナトリウム量が多いのがわかるでしょう。使う頻度の高い調味料の塩分量を少し押さえておくと減塩にもつながります。市販品の成分表示などを活用するのもおすすめです。
問題4 問題3の答えに含まれるナトリウム量を塩分に換算すると、何グラムになると思う?
□1.6g
□2.2g
□2.9g
□3.2g
「2.9g」です
売られている食品などの成分表示を見ることも多いと思います。食塩量として記載されていれば、わかりやすいのですが、ナトリウムの量として表示されていると、なかなかピンと来ないものです。まず、問題3の答えは「薄口しょうゆ」で、大さじ1に含まれるナトリウムの量は1,134mgでした。これを食塩に換算すると2.9gとなります。換算の仕方は、「ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩(g)」です。毎回計算をするのは大変ですので、「400mgのナトリウム量が食塩約1.0gとなる」と覚えておくとよいですね。
問題5 ナトリウムが約1000mg含まれるメニューは、次のうちどれ?
□納豆ごはん(納豆1パック+ご飯150g+しょうゆ大さじ1)
□ピザトースト(6枚切り食パン1枚+バター小さじ1+トマトソース大さじ1+ハム・チーズ各1枚)
□月見うどん(冷凍うどん1玉+卵1個+めんつゆストレート80g)
□たらこパスタ(パスタ80g+たらこ40g+ポン酢しょうゆ大さじ1)
「納豆ごはん(納豆1パック+ご飯150g+しょうゆ大さじ1)」です
ナトリウム1,000mgを、問題4の式に当てはめると、「ナトリウム1,000mg=食塩2.5g」となります。上記のメニューの食塩量は、上から2.6g、1.7g、3.4g、3.2gとなりますので、「納豆ごはん(納豆1パック+ご飯150g+しょうゆ大さじ1)」に、おおよそ1,000mgのナトリウムが含まれていることになります。主食となるご飯は塩分がゼロですが、パスタは、ゆでるときに塩を使用しますし、パンやそのほかの麺類にも塩分が含まれるため、その分、数値が高めになることも多いです。