問題１　夏バテを防止するためには、塩分も必要です。次の飲料をコップ１杯分（約200cc）飲んだとき、塩分が含まれていないものはどれ？

□スポーツドリンク
□コーラ
□アイスコーヒー
□甘酒

「コーラ」です

これからの暑い時期は、たくさんの汗をかきます。汗をかくと、水分だけでなく塩分をはじめとしたミネラル類も失われます。水分の補給として水やお茶を飲むのは、もちろん必要ですが、時には塩分を含むドリンクも必要です。上記の飲料を200ccで比較すると、含まれる塩分量は上から0.2ｇ、0ｇ、0.2ｇ、0.4ｇとなり、コーラは塩分ゼロとなります。なお、ごくごく飲めるスポーツドリンクは、糖分も含まれるため、飲み過ぎによるカロリー過多に注意する必要がありますが、汗によって失われがちな塩分以外のミネラル分も豊富なので、熱中症対策や夏バテで食欲がないときにおすすめです。夏の時期には、常備しておくのもよいでしょう。

問題２　夏バテ防止の観点から、いちばんおすすめできない朝食のメニューは、次のうちどれ？

□お茶漬け（梅干し・塩昆布のせ）
□オートミール（牛乳・ブルーベリー添え）
□フレンチトースト（パン・卵・牛乳・はちみつ）
□サラダうどん（ツナ・きゅうり・ハムのせ）

「お茶漬け（梅干し・塩昆布のせ）」です

上記の料理内容は、忙しい朝のメニューとして、どれも悪いわけではありません。ただし「夏バテ防止」という点では、たんぱく質やビタミンの補給が大事になります。「お茶漬け（梅干し・塩昆布のせ）」は、問題１で解説したような「塩分補給」という意味ではよいのですが、たんぱく質やビタミンB1などが足りません。したがって、この１品に、たんぱく源の料理やサラダなどをプラスできると理想的です。また、上記の内容で作った「オートミール」「フレンチトースト」「サラダうどん」も、もう少し野菜類を追加したいところです。野菜ジュースなどを組み合わせると、ビタミンがより豊富に補給できるメニューになります。

問題３　「肉野菜炒め」は暑い夏の疲労予防におすすめです。次のうち、夏バテ防止に必要なビタミン類をより多く含んでいる組み合わせはどれ？

□豚もも肉+ピーマン+キャベツ
□牛肩ロース肉+にら+たけのこ（水煮）
□鶏もも肉+もやし+にんじん
□鶏むね肉+玉ねぎ+トマト

「豚もも肉+ピーマン+キャベツ」です

問題２で解説したように、「夏バテ防止」には、たんぱく質やビタミン類の補給が大切です。特にビタミン類では、ビタミンB1やB2、ビタミンCなどが、疲労の予防や回復効果を期待できます。さて、上記の肉野菜炒めは、どれもたんぱく質はしっかりとれます。ビタミンの観点から言うと、肉類は、脂身の部分より赤身部分にビタミンB1などが豊富です。また上記の野菜類では、ピーマンやキャベツにビタミンCが多く含まれています。よってトータルで判断すると、「豚もも肉+ピーマン+キャベツ」が、答えとなります。

問題４　次の夏野菜のうち、１日に必要なビタミンＣの推奨量がおおよそとれる組み合わせはどれ？

□なす２本+とうもろこし１本
□オクラ５本+とうがん150ｇ
□きゅうり１本+枝豆100ｇ
□ゴーヤ1/2本+トマト１個

「ゴーヤ1/2本+トマト１個」です

上記の組み合わせに含まれるビタミンC量は、上から18mg、63mg、41mg、99mgです。ビタミンＣの1日の推奨量は100mgですので、「ゴーヤ1/2本+トマト１個」を食べると、１日分のビタミンCをだいたい補えることになります。夏野菜は全般的に水分が豊富で、疲労回復に関係の深いビタミンＣなども多く含まれています。いろいろな野菜を組み合わせて、毎日積極的に食べてほしいと思います。

問題５　うなぎの蒲焼120ｇとご飯200ｇで「うな重」を食べたときのカロリーは、次のうちどれ？

□約400kcal
□約530kcal
□約650kcal
□約740kcal

「約650kcal」です

「うなぎ」は、暑い夏に食べたい食材のひとつではないでしょうか。良質なたんぱく源であり、ビタミンやミネラル類が豊富に含まれており、疲労回復や体力を増強する働きがあります。うなぎ１尾は100～130ｇほどですので、約１尾分のうなぎの蒲焼（120ｇ）と、ご飯200ｇを組み合わせた場合、うなぎの蒲焼のカロリー342kcalと、ご飯200ｇのカロリー312kcalで654kcalになります。数値が気になる方は、ご飯の量などで分量を調整するのもよいでしょう。