「何を着るのか考えるのも面倒くさい…」「ああ、オシャレしたくないー!」そう思ってしまうことってありませんか? とくに昨今の夏と冬は、暑過ぎる、寒過ぎるといった極端な気温になることで、とにかく暑さや寒さを解消するために、オシャレなんてもはや二の次になってしまったりするもの。オシャレをすることが生業のスタイリストの筆者でも、「オシャレしたくない」と思うことはあるんです。そこで今回は、オシャレ休暇を提案したいと思います。
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「オシャレをしたくない」のは女を捨てたことになるのか?
服を身に装うことだけじゃないのが、オシャレ。メイクをしたり髪をキレイにセットしたりすることも、立派なオシャレです。こういったオシャレが経験できることはよろこびであり、楽しみであるはずです。
ところが大人になればなるほど、オシャレをすることはマナーや身だしなみといった要素が強くなり、常に“きちんとしたオシャレ”を求められる義務感を感じることがないでしょうか。義務になると、楽しい気持ちよりも、しんどかったり、面倒くさいという気持ちに。そんなことを感じると、「私、女性として終わった?」「女、捨てているのかな」という気持ちから、罪悪感を感じてしまう人もいます。でもそれ、ちょっとちがいます。いやいや、大いにちがいます。
「楽しい」よりも、「しんどい」が上回ったら休めばいい
しんどいな、面倒くさいなって思うことって、生きていたら誰でもありますよね。でも、そのたびに人として終わったなんて思わないでしょう。それと同じです。
オシャレだってしたくないときはある。だってしんどい、面倒くさいって思うくらい“疲れている”のだから。やる気スイッチがゼロの状態なんだから、しょうがないじゃない。だから、疲れたら休むのがいちばん! オシャレだって、休めばいいんです。
仕事を休むときのように、人って休むことに罪悪感を持ってしまったり、休むことで人より遅れをとってしまうかもと、焦ってしまったりする気持ちが生まれるかもしれません。とくに日本人は、真面目で勤勉なんて言われるくらいですから、休むのが苦手な人もいるでしょう。まさにそれがオシャレにも現れているわけです。
疲れているのにムリをして働くと、体を壊したり精神を病んだりするように、オシャレにも同様のことが起きるのです。
疲れだけじゃない! オシャレ休暇をとるべき、もうひとつのタイミング
これを読んで「まさに私、疲れている」と自覚された人は、このままオシャレ休暇をとるタイミング。
そして、疲れの自覚はないけれど、オシャレから遠ざかっている人は、オシャレよりも優先順位が高い、なにかしらのできごとが身に起きている可能性があります。
それは、親の介護だったり、子どものことだったり、ご自身の体調そのものだったりとさまざまですが、このようにオシャレよりも優先せざるをえないできごとを抱えることも、生きていたら誰にでもあります。
オシャレのことを考える余裕もなければ時間もなく、費やすお金もない状態のときは、結果として、オシャレから遠ざかってしまう環境におかれることがあります。
このようなできことが起きる前後でギャップが大きい人、つまりもともとオシャレ意欲が強かった人であればあるほど、現在のご自身に落胆しがちですが、このような時期は“オシャレ休暇をとるタイミング”と潔く思うことが大切です。
SNSの普及により、知人だけでなく他人の、“いつでもオシャレな姿”が垣間見れる世の中ゆえに、オシャレに関連したなにかしらの疲れを感じている人は、決して少なくありません。
ですが、オシャレしたくないと思ったときは、オシャレ休暇をとるタイミングと思ってみてください。
次回は、オシャレ休暇中の最適な過ごし方についてお話します。