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肉類、魚類、豆類、穀類。体内のLDLコレステロールを増やすのは?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~
カロリーは気にしているけれど、コレステロールは気にしてこなかった…そんな人も多いかもしれません。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「コレステロール」。コレステロールが多く含まれているのはどんな食品? クイズに挑戦!
Contents 目次
問題1 体内のLDLコレステロールを増やす主な食品は、次のうちどれ?
□肉類
□魚類
□豆類
□穀類
「肉類」です
コレステロールは、脂質=脂(あぶら)なので、そのままでは血液に溶けません。そこで血液中では「リポたんぱく」という小さい粒子に組み込まれて運ばれます。このリポたんぱくの種類のひとつが「LDL」です。どの種類のコレステロールも血液中に過剰に増えれば高コレステロール血症を招きますが、なかでもLDLコレステロールは、増えすぎると血管壁に入り込んで酸化し、酸化型のLDLに変わります。酸化LDLが血管内にたまると、動脈硬化が進行し、その他の病気を引き起こすことにつながるので、注意が必要です。体内のLDLコレステロールを増やすのは、主に脂分の多い肉類や加工食品に含まれている飽和脂肪酸です。
問題2 次の牛肉の部位を焼き肉で食べます。いちばんコレステロールが少ないのは次のうちどれ?
□タン(舌)
□ハツ(心臓)
□レバー(肝臓)
□ハラミ(横隔膜)
「ハラミ(横隔膜)」です
問題1の解説で、肉類にはコレステロールが多いとお伝えしましたが、肉の部位によって変わってきます。脂質分の少ない肉ほどコレステロールの値も少ないですが、焼き肉などで食べるホルモンなどは、比較的多くコレステロールを含んでいます。上記の部位100gに含まれるコレステロールの量は、上から97mg、110mg、240mg、70mg。ハラミ(横隔膜)はホルモンの中でも低めの数値であることがわかります。ちなみに100g当たりのカロリーを比較すると、上から318kcal、128kcal、119kcal、288kcalとなります。レバーのカロリーは低いですが、コレステロール値は高いですね。
問題3 次のうち、LDLコレステロール値を減らすのに効果が低い食材はどれ?
□さば水煮缶
□いわし水煮缶
□ツナ水煮缶
□さんま蒲焼缶
「ツナ水煮缶」です
コレステロールには、LDLコレステロールとHDLコレステロールがあります。HDLは体内であまったコレステロールを回収して肝臓に運び、胆汁やホルモンとして再生できるようにするという、よい働きがあります。HDLを増やすためには、食物繊維や、脂肪酸の仲間であるDHAやEPAを豊富に含む食品がおすすめです。なかでも、さば、いわし、さんまといった青背の魚類には、このEPAやDHAが多く含まれます。缶詰に限らず旬の時期には生の魚を積極的に食べるのもよいでしょう。上記の中では、ツナ缶はこの脂肪酸の含まれる量が低めです。
問題4 次のうち、コレステロールがいちばん低いおつまみはどれ?
□だし巻き卵(卵2個分)
□焼きししゃも5尾
□フライドポテト100g
□イカの刺し身100g
「フライドポテト」です
ふだんの食事やおやつ、おつまみなどを選ぶうえでカロリーを気にする人は多いと思いますが、コレステロールの数値を意識することはあるでしょうか? 上記に含まれるコレステロールの量は、上から330mg、240mg、1mg、250mgとなり、フライドポテトがいちばん低くなります。ただし、じゃがいもを揚げているのでカロリーの数値は、いちばん高くなります。一方、魚介類は健康的にいいイメージを抱きがちですが、コレステロールに関しては、ししゃもやイカなど、コレステロールが高いものもあります。とはいうものの、イカにはコレステロールを減らす働きのあるタウリンも多く含まれています。
問題5 次の菓子パンのうち、コレステロールがいちばん高いものはどれ?(1個100gとして比較)
□カレーパン
□クリームパン
□メロンパン
□チョココロネ
「クリームパン」です
菓子パンのコレステロール値も気になるところではないでしょうか。上記のパンに含まれるコレステロールを、1個100gとして比べてみると、上から13mg、98mg、37mg、21mg。これは、あくまでも食品成分表上の数値であり、お店によって材料の量や配合などが異なれば、数値も当然、変わってきます。とは言ってもコレステロールは乳製品や卵類に多く含まれますので、牛乳や卵を材料としているクリームパンは、他のパンよりは高めになる傾向があります。