和食のだしに活用されるのは、うまみ成分であるグルタミン酸とグアニル酸を含んでいるため。グアニル酸は加熱することで増えるといわれています。
旬・産地
主な産地は、徳島県、北海道、岩手県、群馬県、秋田県など。
周年収穫する菌床栽培と、春(3~5月)と秋(9~11月)に収穫し出荷する原木栽培があります。
トリビア
椎茸の栽培方法
きのこ類は古くから日本で親しまれてきましたが、本格的な椎茸栽培が始まったのは明治時代。生椎茸の栽培方法には、人工培地で育てる菌床栽培と、枯らした木に菌を植えつけて育てる原木栽培(写真)があり、平成26年の生産量では菌床栽培が9割近くを占めています。
干し椎茸の種類
代表的な干し椎茸(乾椎茸)は、かさが5~6分開きで表面に細やかな亀裂がある肉厚の「どんこ(冬菇)」、かさが開いていて肉薄な「こうしん(香信)」。どちらも旨味成分のグアニル酸を多く含み、水で戻すと上質の出汁が取れます。
選び方
おいしい椎茸(生)の選び方
かさにふっくらと丸みがあり、縁が内側に巻いているものを。かさは開いていないものが良いでしょう。軸が太くて短いもの、裏側のひだが白くきれいなものが良品です。
保存方法・期間
冷蔵庫で保存したい場合
ひだを下にすると胞子が落ちて黒ずんでしまうので、石づきを上にして2~3個ずつキッチンペーパーで包んで。保存袋に入れて軸を上にして野菜室に入れましょう。
長期保存したい場合
かさだけを冷凍保存袋に入れて、冷凍庫へ。凍っていても切れるので、事前にカットしなくて大丈夫です。約1カ月を目安に食べきりましょう。
下ごしらえのコツ
椎茸の水洗いはNG
椎茸についた汚れやほこりは湿らせたキッチンペーパーで拭き取って。水で洗うと風味が落ちてしまいます。
椎茸の干し方
かさを下にしてザルに並べ、天気の良い日に数時間日光に当てましょう。これだけで香りもビタミンDもアップ。カラカラにする必要はなく、水分が少し飛んでしんなりする程度で十分です。