短冊に願い事を書いて、星に願い事を込める七夕の日。七夕に食べるものといえば、そうめん! ご存じの方も多いと思いますが、7月7日の七夕の日は「そうめんの日」でもあるのです。そこで今回は、夏の風物詩「そうめん」について、その歴史をはじめ、栄養のことやアレンジレシピまで、お伝えします。
Contents 目次
そうめんと七夕の歴史
七夕は奈良時代に、中国から日本に伝えられた文化。
この七夕では、儀式のお供え物のひとつとしてそうめんの原型「索餅(さくへい)」という小麦粉料理が備えられていました。小麦粉に水や塩を加えて練り、縄状にした食品で、乾燥させて保存し、ゆでて食べたとされる保存食です。それ以降、宮中の七夕の儀式では、そうめんが備えられるようになりました。
また、短冊に願い事を書くだけでなく、年に一度会える織姫と彦星にあやかって、天の川を眺めながら願いを込めてそうめんを食べていたという説もあります。
そんなことから、7月7日はそうめんの日となっていったようです。
そうめんの栄養
そうめんは、小麦粉が原料ということで、ごはん・パンなどと同じように「炭水化物」の仲間です。1人前(乾麺100g/ゆで上がり時270g)と考えると、1人前約350kcal。これは、ごはん軽く1杯よりもプラス100kcal分多い分量。つけ合わせに天ぷらなどの揚げ物を食べ過ぎると一気に高カロリーになってしまうので要注意です。全体バランスを考えていただきましょう。
ほかにもカルシウム、ナトリウム、カリウムなどが含まれますが、どうしても乾麺からゆで上げ、水にさらす過程で、多くの栄養素は流出していきます。食物繊維が白ご飯1杯分より5倍以上多く、玄米ご飯1杯分と同じくらいの量が含まれていますが、これにただ麺つゆをつけて食べていても、やはり一食分に必要な食物繊維、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素はほとんど補えません。野菜サラダなどを一緒にとるよう心がけましょう。
一緒に食べたい、おすすめ食材
そうめんだけで食べると、栄養的には炭水化物に偏ってしまいます。
偏った食事や栄養不足は体調不良や夏バテの原因にもなりかねません。
また、摂取した炭水化物などを効率よくエネルギーに変えるためにはビタミンB1やビタミンB2などのほかの栄養素が必要になってきます。食欲増進にねぎやニラの薬味を加えるのもおすすめです。
それでは、最後に、お肌にも良い!おすすめのそうめんのトッピング具材を2つお伝えします。
1.スタミナ増強なら「肉味噌そうめん」
夏バテによるダルさを吹き飛ばすのにおすすめなのが、ジャージャー麺風の味つけが食欲をそそる肉味噌そうめん。ビタミンB1が豊富な豚肉のミンチは疲労回復にぴったり。また、味噌特有の茶色の色素成分であるメラノイジンには強い抗酸化作用があるほか、味噌の主成分、遊離リノール酸は美白やシミ・ソバカス予防効果があるので、日焼けが気になる今の時期こそ積極的に味噌の味つけを取り入れましょう。また、レバー、うなぎ、カキにも疲労物質である乳酸を分解する働きのあるビタミンB1が豊富です。
2.食欲不振の時におすすめ「卵納豆そうめん」
食欲が定価してしまい、タンパク質不足が気になるときにおすすめなのが、卵と納豆のトッピング。納豆のビタミンB群は皮脂の過剰な分泌を抑えてくれるので、夏の肌をクリーンに保つためにも積極的にとりたいところ。便の量を増やし、腸壁を刺激して腸の運動を促す不溶性食物繊維が豊富なので、便秘解消にも役立ちます。更に女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きをすることで良く知られている、大豆イソフラボンには代謝を促す作用があるので、お疲れ気味の肌のエネルギーチャージの助けにもなりますよ。
皆様の、快適な夏の食生活に役立ちますように。シンプルな味だからこそ多彩なアレンジも楽しめるのが、そうめんの魅力。この夏はあなた好みのアレンジそうめんを見つけてみてくださいね。