一生懸命、ストイックにダイエットにとり組んでいるつもりが、思うように結果が表れずイライラ。最近なんだかいろんなことにもイライラしはじめた、なんて悩みを抱えている人はいませんか?ダイエットと性格は関連性がないようにも思えますが、実際に「やせやすい性格」もあるのだとか。ダイエットカウンセラーの伊達友美先生に教えていただきます。
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攻撃的な性格のダイエッターが多い理由
性格的にやせやすいタイプがあるとしたら、素直で素朴で何ごともすんなりと受け入れられる人。これまでにたくさんの人のカウンセリングをしてきて、そう私は実感しています。
ところが困ったことに、ほとんどのダイエッターは、真逆のタイプなんですね。ちょっと性格がゆがんでいるというか、素直でないというか……。攻撃的でかたくなでトンガっていて、いつもイライラ……。そんなタイプも少なくありません。
そんなのは偏見だ! と怒りの声も聞こえてきそうですが、怒らずに最後まで読んでくださいね。
ほとんどのダイエッターが、かたくなで攻撃的な性格なのには、わけがあるのです。ダイエッターのこうした性格は生まれつきのものではありません。ただ単に、“栄養不足”なだけというパターンがほとんどで、それが共通した性格をつくり出しているのです。
やせにくい性格の原因は栄養不足
カロリーばかりを気にして、食べるものが偏ると脳に栄養が足りなくなります。感情や思考をコントロールする脳が栄養不足になれば、感情が不安定になってイライラしたり、間違った思い込みをかたくなに信じてみたり……。
また、食欲も脳でコントロールするわけですから栄養不足で脳の機能が落ちれば、当然、食欲も乱れてしまいます。
つまり、ほとんどのダイエッターは、食事を制限することによって、どんどんやせにくい性格をあえてつくってしまっているというわけ……。
でも、大丈夫! 栄養不足によってゆがんだ“性格”は、栄養をプラスすれば整えられますから。
カウンセリングを受けた人たちも…
カウンセリングを受ける人の中には、最初はかなりかたくなな人もいます。食べもので心も性格も変わることをお話しすると、ほとんどの人が半信半疑。中には「そんなことで性格が変わるのなら苦労はしません」と怒る人も……。
それでも、「とにかくだまされたと思って食べてみて」とお話をして少しずつ栄養状態を改善します。すると、ご本人もちょっとずつ自分が変わっていくのを感じ始めるようです。そうなると、食べることがどんどん楽しくなり、じょじょに、じょじょに、性格も体型も整っていくというわけです。
しっかり栄養をとることで、やせやすい性格に変化!
私自身もそうでした。やせたい一心で食べないダイエットにはまっているときは、明らかに考え方も性格もおかしくなっていました。
あの人は何を食べているんだろう、あの人、ちょっとやせたんじゃないかしら、私だけどんどん太っていく……。
こんなふうに、常に人のことを気にして、自分と比較しては、イライラしたり落ち込んだり。食べれば後悔して落ち着かなくなるし、体重が少しでも増えればショックで立ち直れなくなる……。
おだやかな気持ちで日々を過ごすことなどありませんでした。当然、人への思いやりなどもなく、攻撃的でヒステリックで、何も信じることができない性格でした。何もかもすべてがストレスだったのです。
ところが、きちんと食べるようになってからは、他人のことが気にならないし、ちょっとしたことでイライラするようなこともなくなりました。
今は本当に毎日楽しく、おだやかです。昔の私を知っている人からは「伊達ちゃん、ほんとーに丸くなったね」と驚かれるほど。脳の栄養が十分に足りているからか、ストレスにも強くなりました。ちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだりするようなこともありません。
食べることで体だけでなく、ココロまで変わることを、私自身が実感しています。
「私はやせにくい性格なんだ」と思った人は、まず食事を見直してみましょう。どんなダイエットも、“やせやすい性格”のほうが効率はいいはずですからね。