ついつい飲みすぎてしまうことの多いお酒。なるべくなら上手につき合っていきたいですよね。実はお酒には、適量を守れば美容や健康にいい作用があるのだそう。そこで美人医師・丸田佳奈先生に、大人女性こそ意識したい、お酒の飲み方のポイントを教えていただきました。
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お酒は適量なら、体にいい作用がたくさん!
大人女性のたしなみ、アルコール。
お酒を飲む女性って優雅で美しいですよね。
髪型の名前の由来にもなった、かのポンパドゥール夫人は「酔っても美しくいられるお酒はシャンパンだけ」と言ったのだとか。私もシャンパン好きです。
今回は健康や美容にも、そして飲んでいる姿も(笑)、美しくお酒をいただく方法について考えてみたいと思います。
「酒は百薬の長」とはよく聞く言葉ですが、この通りお酒には体とっていい作用があります。
体をリラックスさせストレスを発散させたり、疲労回復や、血圧・悪玉コレステロールを低下させたり、食欲を増進させる効果があります。適量の飲酒は死亡率を低下させるという報告もあります。血流をよくするので、もちろん美容効果もあります。
お酒の種類別で見ても、赤ワインには動脈硬化を予防するポリフェノールが含まれていたり、白ワインには殺菌力が強い有機酸が含まれていたり、ビールにはビタミンB2やミネラルが含まれているので、上手に飲むことで健康や美容にいい効果が期待できます。
どうやったら上手に美しくアルコールとつき合っていけるのでしょうか。
私が意識していることを紹介しますね。
まず、「適量」を守ることが前提です。
アルコールが肝臓で代謝されることは有名ですが、肝臓は体内の解毒作用のほぼすべてを担っています。食べものや薬の代謝も肝臓で行われます。つまり、肝臓はデトックスの臓器なんですね。普段からせっせとデトックスを行っているところに、アルコールを飲むとさらに肝臓の仕事が増え、負担がかかることになります。体の解毒作用が落ちると、肌をはじめ美容にも悪影響を及ぼします。負担をかけすぎないために、適量が大切なのです。
また、アルコールには利尿作用があるため、飲酒をすると体は脱水傾向になります。脱水は血中のアルコール濃度を上げるだけではなく、肌にも悪影響を及ぼします。一方むくみは血管内に水分をためておけなくなり血管外に水分がもれ出してしまった結果起こります。細胞や血管内は脱水、でもむくむ。最悪ですね。
ですから、アルコール摂取時は飲酒量よりも多く水分を摂取するようにします。アルコール1杯に対し、最低水を2杯以上同時に摂取します。しかし、ウーロン茶や緑茶はおすすめできません。カフェインにも利尿作用があるので、飲むものは水かノンカフェインのお茶にします。
アルコールは血流促進作用があるので美肌効果が期待できるのですが、ニキビや肌荒れがあるときはNGです。ニキビや肌荒れなど、肌に炎症があると、炎症のある部分の血流も豊富になるため炎症を悪化させ逆効果になります。美肌を保っているタイミングで適量を飲むことで、もっと美肌になるのです。
続いては、お酒と一緒にとりたい、美容にいいおつまみの選び方についてお伝えします。