これまで1万人以上を美ボディに導いてきた、“ダイエット王子”こと小山圭介さんが、ダイエットのお悩みや疑問に答えます! 今回は「親が太っているからやせない」とお悩みのあなたに、太る生活習慣について教えていただきました。
Contents 目次
今回のお悩み
親が太っていると、肥満体質が子どもに遺伝するのでしょうか?
親が太っているので、いくらダイエットしても効果が出ないのでは…と考えてしまいます。
太りやすい体質を変える方法を教えてください!
親からの「遺伝」より「生活習慣」の影響が大きい
こんにちは。ダイエットトレーナーの小山圭介です。
太りやすくなるのは、親御さんからの遺伝よりも生活習慣の影響が強いと考えられ、遺伝の部分は3割程度です。
だから、「遺伝だからダイエットしてもムダ」だとあきらめないでくださいね。
太る生活習慣を少しずつ改善することで理想の体型に近づくことができ、体質も変わってきます。
例えば、子どもの頃の習慣で…
・揚げものなど脂っこいものをよく食べていた
・味つけの濃いおかずが中心だった
・テーブルにお菓子が常に出ていて、おやつの時間に関係なく食べていた
・水やお茶よりも甘いジュースや炭酸飲料をよく飲んでいた
これらに当てはまることがあれば、子どもの頃からの生活習慣によって脂や砂糖がたっぷり使われた食事を好む“太る嗜好”になっているかもしれません。
痩せるためには、まず、この太る嗜好を少しずつ変えていく必要があります。
また、実家暮らしで親御さんが食事を用意していると、ダイエット中の食生活のコントロールが難しい場合があります。食卓に脂っこいもの、甘いものの誘惑があると挫折しやすいのです。ダイエットを決意したら自分で食事を用意してコントロールし、お菓子など甘いものを目のつく場所に置かないようにするなど、親御さんに協力を求めましょう。
食事の写真を撮って客観的なアドバイスをもらう
子どもの頃からの食習慣は、自分では“当たり前”と思っていますので、客観的な視点でどこを改善するべきか把握しましょう。
僕は、ダイエット指導を行うとき、生徒さんに毎日の食事を写真に撮って報告してもらいます。みなさん、野菜の量を増やしたり、和食中心にしたりと、それぞれ努力されるのですが、内容を見せていただくと、食事のボリュームが多かったり、脂質や砂糖の摂取量が多いケースがあります。
あなたも1日の食事の写真をスマホで撮ってみてください。そして、その写真をお友だちに見せて客観的なアドバイスを求めましょう。ダイエットをしている、または成功した人などに相談すれば、参考になるアドバイスや情報をくれるはずです。
そして、食習慣を少しずつ改善していきましょう。
例えば、
・朝食を「豆乳のドリンク+果物」にして軽くする。昼は好きなものを食べる
・揚げもののおかずは、1週間に1~2回にする
・加糖の飲みものをお茶、ノンシュガーのものに変える
など、できることを考えてみてください。
体重が減るスピードはゆっくりかもしれませんが、だんだんヘルシーな嗜好に変わっていき、太る生活習慣から抜け出すことができます。決して「遺伝だからムリ…」だとあきらめないでくださいね。
取材・文/掛川ゆり