食物繊維をはじめ、大豆イソフラボンや大豆たんぱくなど、栄養満点なおから。ただし、生おからは日持ちがしないので、扱いにくいのがネックでした。そんな中、おからをパウダー状にしたおからパウダーが登場。著書『いつもの料理にかけるだけ おからパウダーダイエット』で、食前のおからヨーグルトを推奨している著者・岸村康代さんに、くわしいお話を伺いました。
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便秘知らずの腸になれる!? おからパウダーとは?
おからをパウダー状にした、おからパウダーは栄養素のおよそ半分が不溶性の食物繊維です。そのため、おからパウダーが腸内で水分を吸収すると3~5倍に膨れます。しかも便がかさ増しされるので、腸内が刺激されてぜん動運動を促し、スムーズな排便にもつながるのです。
こんなにある! 食前のおからヨーグルトのメリット
ヨーグルトにおからパウダーを混ぜたものが、おからヨーグルト。岸村さんは、それを食前に食べることを推奨しています。
「ヨーグルトの乳酸菌とおからパウダーを一緒にとることで、腸内の有用菌といわれるビフィズス菌や乳酸菌が増えやすい環境をつくります。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸まで生きた状態で届かなくても、(途中で死んでしまっても)腸内の善玉菌のエサになり腸内環境を改善することがわかっています。また、おからの食物繊維も腸内で発酵することによって、善玉菌が増えやすい環境をつくり、相乗効果で腸内環境を整えてくれます。
おからヨーグルトを食前に食べると、おからに含まれる食物繊維やヨーグルトに含まれるたんぱく質の効果で食後の血糖値の上昇が抑制され、大豆たんぱくや大豆レシチンがコレステロールの上昇を抑えてくれます。しかも、粗めのパウダーを使えば、よくかんで食べることになり、満腹感が得られやすく、食べすぎ防止にもつながります」(岸村さん)
おからヨーグルトにはダイエット効果も!
岸村さんが代表理事を務める「大人のダイエット研究所」と一般社団法人日本乾燥おから協会が共同プロジェクトとして、おからヨーグルトのダイエットモニター試験を実施したところ(20代~50代の女性18名を対象に、朝食におからパウダー15gとプレーンヨーグルト100gを混ぜたおからヨーグルトを3週間食べてもらった)、ウエストは半数以上が5cm以上減少。最大で8.5cmも減った人も!
また、排便日数は18名中17名が増加し、平均1.5日、最大3.8日増えています。(排便があった日をカウントし、おからヨーグルト生活前後の週当たりの排便日数の増減を算出)
これは、明らかに便通改善による影響が大きいと考えられます。便秘の人はもちろん、ダイエットしたい人は、食前のおからヨーグルトを習慣にしてみてはいかがでしょう?
続いては、おからヨーグルトを使ったアレンジレシピをご紹介します。