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おからパウダーダイエットの知っておきたいポイント
おからパウダーは、スーパーなどで手に入りやすい「粗め」と、ネットを中心に販売されている「細かめ(微粉・超微粉)」の2種類があります。
「食べるとツブツブ感のある粗めは、スープやみそ汁など水分量の多い料理にかけてちょい足ししたり、パン粉代わりに使うのがおすすめ。一方、細かめは小麦粉代わりや、料理になめらかさを加えたいときに最適です。
どちらも基本的に無味無臭なので、どんな食材とも合わせやすいのですが、例えばヨーグルトに加えた場合、粗めだとディップ風に、細かめだとクリーム状になるという違いが出てきます。どちらを選ぶかはお好み次第ですが、粗めのものをサラサラしたスープやみそ汁に入れると、パウダーが喉につっかえる感じがあり、細かめのものだとダマになりやすい場合があります。なめこ汁やかきたま汁、とろろ汁、コーンスープなど、とろみがあるメニューには、細かめだとダマになる可能性があるので、粗めのほうがおすすめです。最初は手に入りやすく、使い勝手もいい、粗めのものから使い始めるとよいでしょう。
また、おからパウダーは保水力に長け、3~5倍に膨らみます。そのため、ラーメンなどの麺類に入れると、スープを吸ってしまい、カロリーや塩分を多く含むスープを摂取してしまうことに。それを防ぐためには、おからパウダーを食べるぶんだけ、少しずつ数回にわけて振りかけ、スープを吸わせずに食べる工夫が必要です。
そして、食事と一緒に水分を多くとることで、胃の中でおからパウダーが膨らみ、満腹感が得られることで、食べすぎ防止にもつながります。しっかり水分をとらないと、人によっては便が硬くなってしまうこともあるため、1食につき、コップ1~2杯程度は飲むように心がけましょう。
手軽にできるこのおからパウダーダイエットは、老若男女問わずおすすめですが、大豆アレルギーのある人は厳禁です。自分の体調の変化をよく確認しながら進めてください」(岸村先生)
おからパウダーはどれくらいとるべき?
「おからパウダーの摂取量の目安は、1食につき大さじ1~3杯です。最初は大さじ1杯からはじめて、様子を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。早くやせたいからといって、一度に大量のおからパウダーを摂取すると、胃腸の弱い人などは体に負担がかかることも。むやみにおからパウダーの量を増やすのではなく、上記した水溶性の食物繊維や発酵食品を一緒にとり、水分もしっかりとることが大切です。
このおからパウダーダイエットは、1か月ほど続けていただければ、なんらかの成果が出るはずです。たくさん食べるより、続けることのほうが大切なので、まずは1か月間、続けてみてください」(岸村先生)
取材・文/奥沢ナツ