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CATEGORY : ダイエット |考え方

ダイエット中の運動は「食事」の前or後、どちらが効果的にやせられる?

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スポーツウエアで食事をする女性

食事をしたあとは、動いてカロリーを消費しなきゃ!という人は多くいると思います。しかし、その流れで本当に大丈夫なのでしょうか? また、運動が苦手な人はムリしてまで行うことはありません。自分に合った運動、そして食事と運動の習慣を見直してみましょう。

監修 : 伊達 友美 (管理栄養士)

ダイエットカウンセラー。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。戸板女子短期大学食物栄養科ゲスト講師。自ら25kgのダイットに成功した経験を持ち、栄養学×食事法×睡眠×ダイエット×メンタル×ファッションスタイル学といった幅広い知識をもとに、これまでに32年間、食改善アドバイスを行う。制限型の食事ではなく、代謝アップの栄養をプラスする「プラス栄養メソッド®︎」を基本とした指導法が女性を中心に人気を博し、メディアにも多数出演。著書に『ダイエットカウンセラーが教える お酒を飲んでも太らないうまい食べ方』(青春出版社)など。

Contents 目次

■本能で生きる動物のように

いつのころからか流行して、今やすっかり定着した感のあるジョギング。私のところに相談に来る人のなかにも、ジョギングにハマっている人がいます。
「脂肪を効率よく燃やすのは有酸素運動」と言われているので、ジョギングにハマるのは「いいことじゃないの」と思うかもしれません。

でも…。彼女たちのなかには、太りたくないという理由だけで走っている人もいます。「食べたぶんが全部脂肪になりそうでコワイ。だから、とりあえずジョギングで消費しなきゃ」と、食べたあとに走っている人が多いのも気になります。

義務感で運動しているので、当然、ちっとも楽しくない。いつも疲れている状態だし、一生懸命に走っているわりには、少しもやせないという場合がとても多い。これでは、何のためにツラい思いをしているのか…。

ジョギング中の女性

そんな人たちには、本能で生きる動物に戻るようアドバイスしています。
あるトレーナーさんから聞いたことですが、私たち人間にとって食は本能。ところが運動は本能ではないため、なかなか習慣にはなりづらいそう。

では、運動はいったい何なのかというと、本能を満たすための手段なのだとか。野生動物は食欲(=本能)を満たすためには狩り(=運動)をしなければなりません。自分の子孫を残すためには闘いに勝って、いいパートナーを獲得する必要があります。お腹いっぱい食べる、子孫を残すという本能を満たすのに、“狩り”、“闘い”といった運動をするわけですね。

■食べて動くのではなく動いたあとに食べて!

ならば、私たち人間も、それにならうのが、正しいのではないでしょうか。「お腹がすいたなぁ」と思ったら、動物が狩りをするように体を動かすのです。食べたあとで運動するのは、本来、順番が逆。
ですから、食後に動くのではなく、「お腹が減ったら運動しよう」とアドバイスしています。お腹がすいたら動く。動いたら、そのごほうびとして食べる。これをルーティーンにすると、いいことだらけです。

野菜を食べる女性

ダイエッターのなかには食べることに罪悪感を持っている人が多いはず。でも、食べることに罪悪感があったとしても、運動してから食べるようにすると、「これだけ動いたから大丈夫」と安心して気持ちよく食べられるはずです。
消化のことを考えても、食べてから動くよりは、はるかにいい。消化がうまくいくと、当然、代謝もよくなるため、じょじょにやせやすくなっていきます。食べることと動くことの順番を逆にする。それだけで、この効果! ぜひ試してみてください。

■ムリせず楽しんでできる運動を

また、運動しなくてはいけないとわかっているのに、どうしてもできない、続かないという人がいます。
じつは私も“超”がつくほどの運動音痴で運動が大嫌い。それでも、ヨガがいいとか言われると、一応はトライします。でも、どうしてもうまくできなくて、ムリにやろうとすると、ストレスで食べ過ぎたりして、かえって太ってしまった経験も。だから私はムリには運動しないことにしています。

世の中にはきっと、私のような人もいるはず。だから、「どうしても運動ができない人は、ムリしてやる必要はない」というのが私の持論です。

コピーをとる女性

もちろん、そのぶん、日常生活の中で、いかに動くかを考えたほうがいいですよね。少し多めに歩く、歯みがき中はつま先立ちをする、家中のゴミ箱をひとつにして、ゴミを捨てるときはわざわざそこまで歩く、オフィスなら、あえて自分の席から遠いコピー機を使う…。

工夫と心がけしだいで、いくらでも動くことはできるのです。そう考えると、家中、街中、オフィス中がジムなんですね。そうやってテキパキ動いていれば、「ちょっと運動しようかな」という気持ちが起きてくるかもしれません。そうなったらしめたものです。

自分が楽しんでできる運動を探してやりましょう。
ただし、その気持ちが起こらない場合は、ムリすることなく、日常で動く心がけを続ければいいでしょう。

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