ダイエットのゴールは人それぞれで、終わりがハッキリしていませんよね。
食欲は一生続きますし、その一方で年々代謝が下がることも避けられません。
食べることが大好きな人にとっては、ダイエットは半永久的に付き合っていくものになるでしょう。つまりダイエットとは、長く付き合っていくのを前提とすると“持続力”が必要になってきます。そこで今回は、無理せず途中であきらめない心の持ち方についてご紹介したいと思います。
Contents 目次
どうしたら、ザセツしないのか?
あきらめない心とは、心理学で言う折れない心(レジリエンス)です。まずは折れない心(レジリエンス)を持っている人の特徴を示した面白い実験をご紹介します。
埼玉学園大学の小玉教授が行った、被験者にけん玉をしてもらう実験です。この実験で、けん玉を20分程度ですぐにあきらめてしまった人と1時間以上挑戦し続けた人との間に大きな違いが見つかりました。
20分であきらめてしまった人は「リアクション」をよく取っていた”のです。どういうことかと言うと、ひとつひとつの結果に対していちいち自分の感情を出してエネルギーを消耗していたのです。一喜一憂してしまうのは、感情のコントロールがきかずに、感情に左右されやすくなっている状態です。そして途中で投げ出してしまいやすくなります。
つまり、長時間の持続力を発揮するには、できるだけ感情の起伏が激しくならないよう、細かい感情の変化に意識を向け過ぎないことが大事です。
例えば、食べ過ぎてしまったと感じたとき、すぐに後悔したり、落胆したり、焦ったりして、自己嫌悪に陥ってしまうと、早くもあきらめてしまいやすくなるのです。
あきらめやすい人の、もうひとつの特徴とは?
また今回の実験では、あきらめが早かった人たちには「最初から無理」と決めつけ自分を過小評価する傾向も見られました。一方、1時間以上挑戦をあきらめなかった人は失敗をくり返す中で、少しずつ成長していると感じていたり「いつかできる」とポジティブな気持ちを持つ人が多くいました。
感情に左右されないよう気をつけつつ「自分ならできる」という気持ちをキープしていくことが重要です。この自分を信頼することを、自己効力感と言います。自己効力感については、過去のこちらの記事で述べています。
また、短期間の結果で判断せず、長い目でポジティブな感情をキープするためにも、
楽観的な気持ちの持ち方が必要です。楽観的になるコツは
・完璧を求めない(小さな成長をしっかり喜ぶ)
・自分ひとりで抱え込まない(人に軽く話してみる)
・自分をよく見せようとしない(まず等身大の自分を好きになる)
・損することを恐れない(手放さない、執着するほうが損だと知る)
とくに、ダイエットでは理想と現実との間にギャップがあることで悲観的になってしまう人を多くみてきました。少しやせたところで「まだまだ理想は遠い」と自分を追い込んでリバウンドしてしまっては、理想から離れていくばかりで悪循環にハマってしまいます。あきらめない心を持つことは、ダイエットだけでなく、仕事や人生において何かと役立ちます。あきらめない心を持つためにも、まずは楽観的になる習慣を身につけてみてはいかがでしょうか?