忘年会やクリマスパーティなど12月ならではの華やかな時間を楽しみたいけれど、太るのもイヤ。そんな人のために、食べ方の5つのポイントをご紹介! 教えてくれるのは、男女2000人にダイエット指導をし、成功に導いてきた岸村康代さんです。
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POINT1シメの量を減らす、食べない
月に1度程度の外食なら、体重が増えたとしても、前後の食事の量の調整ですぐに戻すことも可能ですが、その頻度が高まるこの時期、食べ方のコツを頭に入れて飲み会にのぞまないと、取り返しのつかないことに! まずは、コース料理の場合のポイントから。
「宴会メニューは脂質、糖質過多になりがち。シメの炭水化物までしっかり食べてしまうと、脂質もカロリーもオーバーに。アルコールには食欲増進効果があるので、シメで食べすぎる=太るというパターンになりやすいんです。シメは量を減らすか、我慢というチョイスをしたほうがよいでしょう」
それでは、女子会などで、自分の好きなものを選べる場合は?
「野菜料理をまず2品以上頼んでから、メインのおかずを頼み、シメは軽めにします。イタリアンだったら、フレッシュサラダとヴァーニャカウダのような野菜系のおかず、カルパッチョ、メイン。デザートは我慢したほうがいいですね」
メニュー選びに迷ったなら、調理法を“生”か“焼く”を選ぶとカロリーを抑えられるそうです。
POINT2ベジファーストを心がける
毎日、宴会が続いても、おつまみの食べ方によってダイエットは可能と、岸村さんは言います。大切なのは最初に食べるおつまみなのだそう。
「ダイエットでは血糖値の急上昇を防ぐことが重要ですが、そのためには、最初に野菜や食物繊維が豊富な食材をとること、ベジファーストを心がけましょう。満腹感がありますし、外食で多くとりがちな塩分や脂質を排出するのにも役立ちます。最近、水溶性の食物繊維には、むくみの原因になるナトリウムの排出効果も高いということがわかってきています」
岸村さんおすすめのおつまみは、枝豆、きのこソテー、もずく酢・めかぶ酢、冷奴、納豆、卯の花などの大豆製品、トマトスライスや野菜サラダなど。
コース料理で自由におつまみが選べない場合は、飲み会前にトマトジュースや豆乳を一杯飲んでおくだけで、ベジファースト効果が得られるそう。すきっ腹で飲み会にのぞむと、食欲スイッチが入りやすいのですが、それを防ぐのにも役立ちます。
POINT3 飲み会の時間は早めに設定する
もし、飲み会を自分で設定できるなら、スタート時間を早めることが大切だといいます。
「この方法を、私自身も実践していますし、私が指導しているクライアントさんにも試してもらっているのですが、1時間早く食べ終わるだけで、太りにくくなるんです。17時スタートの宴会は、ハッピーアワーも利用できておすすめです」
クリスマスパーティなどを週末のランチタイムにセッティングすれば、さらに効果的。なぜなら、エネルギーは主に、筋肉、肝臓、脳で消費されるため、昼の時間帯なら、そのあと、頭を使ったり体を動かしたりして消費できるからです。
POINT4 2次会のおつまみはナッツに注意!
2次会では、飲むことを中心に、おつまみは乾きものだけ、というチョイスになることが多いですよね。そのとき、気をつけたいのがナッツ類だそう。
「アーモンドやくるみは食物繊維を含み、少量食べる分には体によいと思います。けれど、ナッツは脂質が多いため、中毒性があり、食欲スイッチが入りやすいんです。アルコールにも同様の作用があり、ダブルで食欲を増してしまうので、お酒の席では危険。あっという間に定食1食分のカロリー摂取ということにもなりかねません」
2次会のおつまみとしておすすめなのが、甘栗、ミニトマト、枝豆のほか豆腐などの大豆製品。大豆たんぱく質には、満腹感を感じさせて食欲を抑制する力があるので、上手に取り入れるとよいそうです。
POINT5 飲んだあとはトマトジュースでリセット
飲み会のあとには、余分なものを排出できるおすすめのリセット技があるそうです。
「それはトマトジュースを飲むことです。トマトジュースはカロリー低めで、アルコールの代謝を高めたり、二日酔いを防いでくれることがわかっています。トマトよりもカリウムが豊富で、翌日のむくみ予防にもなります。私自身、顔がむくみやすいのですが、飲んで寝ると、翌朝のスッキリ度が違います。飲んだあとに小腹がすいたときにもおすすめです」
年末、いちばん疲労が蓄積する肝臓のダメージを抑えるためにも、抗酸化成分・リコピンを豊富に含むトマトジュースはおすすめなんだとか。飲んだ帰りには「コンビニでトマトジュース」を習慣にするのもよいかもしれませんね。
さらにくわしく、岸村さんのメソッドを知りたい人はこちら!
取材・文/野上郁子(オフィスhana)