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体脂肪の燃焼を促すと話題の褐色脂肪細胞。でも、「褐色脂肪細胞って一体何?」「本当にやせ体質になれるの?」とギモンをお持ちの方も多いのでは? そこで、肥満改善指導のプロ、よこはま土田メディカルクリニックの土田隆先生に褐色脂肪細胞について教えてもらいました。
- 監修
- 土田 隆
褐色脂肪細胞は体脂肪を燃やして熱を作り出す
そもそも、褐色脂肪細胞とは何なのでしょうか?
「脂肪細胞には、白色・褐色の2種類あります。脂を膜でくるんでいるのが白色脂肪細胞、いわゆる体脂肪です。脂肪要素が多いため、白く見えます。脂が少ししか入っていないのが褐色脂肪細胞。脂肪要素がほとんどなく、ミトコンドリアが多く存在しています。褐色脂肪細胞は、体が冷えたときに体脂肪を燃やして熱を作り出す働きがあるので、エネルギー生産が盛んな細胞なのです」(土田先生)
では、褐色脂肪細胞が存在している場所とは?
「肩甲骨の周囲やわきの下などに少量存在しています。褐色脂肪細胞を活性化させるためには、温熱冷却の反復刺激が効果的です」(土田先生)
褐色脂肪細胞を目覚めさせる温冷刺激の方法をさっそくチェック!
温冷シャワーで褐色脂肪細胞を活性化!
脂肪燃焼効果のある褐色脂肪細胞ですが、その量や活性度には個人差があります。手軽に褐色脂肪細胞を活性化させるなら、温冷シャワーがおすすめ。入浴するときに、温水シャワー30秒、冷水シャワー30秒と交互に5~6回浴びればOK。冬は浴室を温め、冷水シャワーもムリのない温度で行いましょう。温刺激で血管拡張、冷刺激で血管収縮が促されるので、褐色脂肪細胞のスイッチが入って、脂肪が燃えやすい体に。温かい浴室にいれば、褐色脂肪細胞の効果は20~30分ほど持続します。ほてった感じがしている間は細胞も元気なので、浴槽に座って上半身をゆっくりねじるなどの簡単なエクササイズをプラスするのもGOOD。入浴前後には、常温の炭酸水やぬるめの白湯などでしっかりと水分補給を。
褐色脂肪細胞を活性化させて、やせ体質を目指してみては。
取材・文/eko
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土田 隆
よこはま土田メディカルクリニック院長、日本医師会認定産業医、日本体育協会公認スポーツドクター。
東邦大学医学部卒業後、東邦大学医療センター大森病院脳神経外科学教室入局。
2011年によこはま土田メディカルクリニックを開設。
脳神経外科医時代に、激務の結果生活リズムが崩れ、88㎏まで体重が増加。
その後、無理なダイエットを行なった結果、体調を崩し、予防医療の必要性を実感する。肥満専門医として診察した患者は、2万5千人以上。
さまざまなダイエットを自ら試した末に、高野豆腐の効果に注目、肥満治療にも取り入れている。クリニックで診察を続ける傍ら、著作の上梓やテレビなどのメディア出演もこなすなど活躍中。
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