一般的になってきたアロマやハーブ。癒しから一歩先へ進んで、ダイエットや美容にも用いてみましょう。特に排出する力が高い“自然ぐすり”はダイエットやむくみ解消に頼もしい存在。ダイエットが思うように進まないときにもきっといい結果を出してくれるはずです。
今回は植物療法士の南上 夕佳さんの著書『自然ぐすり生活』よりご紹介していきます。
Contents 目次
Case1 脚のむくみ
脚のむくみの主な原因は、冷えや血行不良。ふくらはぎの筋肉量が少なく体内の血液や水分をうまく循環させることができない場合も、むくみが起こりやすくなります。
そんな症状は、植物の成分が凝縮された精油を使ったマッサージで解消できます。
むくみに最適なのは「サイプレス」「ローズマリー」「ジュニパーベリー」の3種類の精油。2%の濃度になるよう、5mのベースオイルに対して、それぞれ2滴ずつ混ぜるのが最強レシピ。高齢者施設でのからだのマッサージにも濃度を変えてよく使われる配合です。
「サイプレス」には、体内で滞った血液やリンパ液、水分の流れをスムーズにしてくれる効果や、セルライトを除去してくれる作用があります。また、香りの働きで、副交感神経が優位になり、リラックスすることができるので、夜に使うのにもぴったり。
「ローズマリー」には、血管拡張や血行促進の作用があります。冷えによる脚のむくみや、筋肉疲労によるむくみにも効果的。
「ジュニパーベリー」は、からだの代謝が悪く、水分をとりすぎるとむくむ人に向いています。
Case2 ダイエットに効く
ストレスで過食に走ってしまいやすい人には、「エゾウコギ(シベリアンジンセン)」を。ストレスホルモンの過剰分泌を抑えてくれるので、食べてイライラを解消するといった悪いスパイラルから抜け出せます。
体の中にたまった毒素の排出には「ダンディーライオン」を。利尿作用が高くなり、体の中の不要物をたくさん出してくれます。消化を促してむくみを排出し、便秘の解消にも。ハーブティーや、その根をローストしたノンカフェインのたんぽぽコーヒーなどで取り入れましょう。
利尿作用に加えて、からだの脂肪を分解し、セルライトを流しやすくするのが「白樺」エキス。北海道に多く自生する白樺の、白い幹から春にだけ取れる希少な成分で、別名ホワイトバーチウォーターともいわれます。ダイエットをしたいときは、1日に2回、継続して飲むと、毒素を排出しやすいからだになります。
文/庄司真紀
参考書籍
南上 夕佳 (著)『自然ぐすり生活』(ワニブックス)