「自分は太りやすい体質だから…」と、やせることを諦めていませんか? 太るか太らないかは生活習慣しだい。代謝をあげる生活や食事の習慣を身につけることで太りにくい体を手に入れることができるそう。その方法をご紹介します。
Contents 目次
太りやすい…と感じている人は、今すぐ生活習慣の見直しを!
自分が太りやすい体質だと感じたとき、それを変えるには、どうしたらいいのでしょう?
「太るか太らないかを分けるのは、生活習慣しだい。例えば、基礎代謝が低くても、日常的によく動く人はエネルギー消費量が多いため、太る確率は減ります。いっぽう、ふだんからダラダラ生活している人は、太ってしまいます。どんどん太る人もいれば、太りやすい体質でも、生活習慣ひとつで体型を維持することも可能なのです」(新潟大学名誉教授・岡田正彦先生)
具体的には、どんなことをすれば?
「冷えにしろ、便秘にしろ、太りやすい人というのは、代謝が落ちやすい人。つまり、代謝を上げることをすればいいわけです。ただし、継続して行わなければ、上げた代謝を維持することはできないため、生活習慣として身につけやすいものであることが肝心。朝食をとる、0時前に寝るなど、ふだんのちょっとしたいい習慣を心がけることで、太りにくい体質が手に入ります」」(渋谷DSクリニック銀座院・平山桂子院長)
太りやすい体質の人がより太ってしまう負のスパイラル3つ
いったん太り始めると、さらに太りやすさに拍車がかかる、代表的なダイエットの負のスパイラルはこの3つ。
1.基礎代謝が低い→2.脂肪がつきやすい→3.太って体が重くなり動かなくなる→4.筋肉量が減りますます代謝が落ちる
基礎代謝が低いと、食べたものが体脂肪として蓄えられやすくなります。太って体が重くなると、動くのも嫌になりがちで運動量が減るため、筋肉量もダウン。体脂肪率が高くなり、基礎代謝がさらに低下します。
1.甘いものが好き→2.甘いものをたくさん食べる→3.脳が甘いものを欲するようになる→4.ますます食べる
人間の味覚は味の刺激に慣れてしまう性質があるため、甘いものを食べていると、どんどん強い甘みを求めるようエスカレート。甘みが弱いと満足できなくなり、甘いものが止まらなくなってしまいます。
1.冷え性→2.血流が悪化して代謝が低下→3.熱産生が減る→4.ますます体が冷える
体が冷えて血液やリンパの流れが悪化すると、老廃物がうまく排出されずに、代謝の妨げとなります。代謝が低下して体熱産生が減ると、ますます体が冷えて、冷え性を悪化させることに。
では、この負のスパイラルを断ち切るためには、どうすればいいのでしょうか?
負のスパイラルを断つ生活習慣3つ
1.0時前には就寝する
就寝中の0〜2時に成長ホルモンが多く分泌され、細胞の修復や筋肉の合成を促進。基礎代謝がアップします。また、早く就寝することで、朝の目覚めもスッキリするので活動的に動けるようになり、エネルギー消費量もアップ。
2.朝食をとる
朝食をとると体内時計がリセット。体が活動モードに切り替わります。朝の低い体温を上げ代謝アップの効果も。3食きちんと食べるようになると、空腹時間が長くないため、省エネモードにならず、消費されやすい体に。
3.たんぱく質をとる
たんぱく質は筋肉の材料として不可欠。しっかりとることで、筋肉の修復や合成が促されます。筋肉が増えれば基礎代謝も上がります。また、脂質や糖質に比べ、たんぱく質を消化・吸収する際は、より多くエネルギーを使います。そのため、体温が上がり、代謝が活発に。
いい習慣を身に着けて、太りにくい体質に生まれ変わりましょう!
監修/岡田正彦、平山桂子 取材・文/宝田明子