ハリウッドセレブやヘルシー志向者が多いアメリカでは、持続可能、オーガニック、ハイパーローカル(自家菜園など)などが、今キーワード。そんなアメリカの今年のフードトレンドがホールフーズマーケットや、健康情報誌「セルフ」などで紹介された。そのなかから、今回は3つのトレンドをご紹介します。
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常温のプロバイオティックス
今、アメリカでは、プレバイオティックス(プロバイオティクスの増殖を促進する物質)やプロバイオティックス(腸内フローラのバランスを改善し、カラダによい作用をもたらす生きた微生物のこと)が流行っている。たとえば、ケフィアやザワークラウトといった発酵食品。これらはすべて冷蔵が必要だが、ラクトバチルス菌などを使って、プロバイオティックスの常温保存ができるようになった。これでプロバイオティックス入りのヒヨコマメを使ったグラノラなどが実現し、今年のトレンドに。「アメリカでは、加工しすぎた穀類や過度な砂糖を使った加工品が多く、肥満が大問題。このため、『EFFi Foods(エフィ・フーズ)』では、栄養価の高いナッツとヒヨコマメを使ったグラノラを販売」(広報担当アマンダ・ホスキンソンさん)。
牛乳代わりのオーツミルク
今、アメリカでは、健康志向者たちの間で『肉離れ』が進み、プラント(植物)ベースが人気。その代表が、牛乳代わりになるアーモンドミルク、ライスミルク、カシューナッツミルクなど。なかでも、今年のトレンドは、オーツ(大麦)ミルク。「Oatly(オートリ―)」では、「リッカード・オステ教授が、アレルギーなどさまざまな理由で牛乳が飲めない(または、飲まない)人たちに、環境に与える影響を最も少なくして、水溶性繊維やベータグルカンなど栄養価をマックスにした牛乳の代替えを研究開発」(広報担当セシリア・マックアリービーさん)。こうしてできた、オーツミルク。牛乳と同じようにフォームができるので、ラテにもぴったり。
体によい脂肪
これまでダイエットの敵と世の中から嫌われてきた脂肪分。しかし、今、ココナッツオイルなど体によい脂肪が注目されている。なかでも、トレンドは、インドなどで、何千年も使われている伝統的な脂肪のギー。これをアメリカにもたらしたのが、「Pure Indian Foods(ピュア・インディアン・フーズ)」。「128年続く家業」と話すのは、経営者のサンディープ・アガーワルさん。同社のギーは、「量より質」と、すべてアガーワルさんの奥さんの手作り。ギーの原料になるミルクは、放牧で育ったオーガニックの牛のミルクを使い、とても品質が高い。日本でも、アマゾンジャパンで販売予定なので、乞うご期待。
参考資料はこちら。
https://www.self.com/story/health-food-trends-2019
https://food52.com/blog/23446-whole-foods-food-trends-2019-wellness-trend-predictions
スナックリン:
https://www.snacklins.com/
Seed + Mill:
取材・文/大山真理、ホリ・コミュニケーション