冬に甘味を増しておいしくなる大根。おでん、ぶり大根といった鍋料理や煮ものなど、寒い日の定番メニューに欠かせませんが、じつは、ダイエットにもおすすめの優秀野菜なのです。管理栄養士の大越郷子先生に、大根の栄養やダイエット効果と、食べ方のコツをうかがいました。
Contents 目次
大根を食べて、キレイにやせる!
「大根はビタミンCが多く、100gあたり18kcalと低カロリー。1本(約1kg)でも180kcalくらいですから、ダイエット中でも安心して食べられます。酵素が強力なところも注目で、でんぷんの消化に働くアミラーゼが豊富です。胃腸の働きをよくしてくれるので、食べすぎた翌日にとるのもおすすめ。胸やけのときもスッキリします」(大越先生)
消化酵素を食べものから補うことで、体内で使われる消化酵素を節約して代謝酵素に回すことができます。代謝酵素はエネルギー代謝や新陳代謝に関わっているので、酵素を積極的にとると腸が元気&キレイになるうえ、体脂肪が燃えやすい体になり、ダイエット、美肌、アンチエイジングにも◎。酵素は生で食べるのがよく、大根おろしにすれば細胞壁が壊れるので酵素の量もアップします。
「また、大根はどんな食材と組み合わせても邪魔をしないので、かさ増しにも便利。そばにプラスしたり、肉料理に加えたりすれば、ヘルシーで食べごたえも満点です」(大越先生)
大根の簡単!やせおかず
それでは実践編。酵素がしっかりとれる大根レシピと、大根でかさ増ししたアイディアレシピをご紹介します。おいしく食べてキレイやせを目指しましょう!
〜シャキシャキおろし豚鍋〜
野菜どっさり、酵素たっぷりのヘルシー鍋。
カロリー 130kcal
<材料(2人分)>
豚薄切り肉 160g
水菜 100g
にんじん 1本
もやし 1袋
[A]だし汁 3~4カップ
[A]酒 大さじ2
[A]塩 少々
大根おろし 1カップ
七味唐辛子 少々
ポン酢しょうゆ 適量
<作り方>
1.豚肉は食べやすい大きさに、水菜は4~5cmの長さに切る。にんじんはピーラーで細く切る。もやしは根をとり除く。
2.鍋にAを入れて温め、具材を加えて煮込む。たっぷりと大根おろしをかけて七味唐辛子を添え、ポン酢しょうゆにつけていただく。
〜大根のはちみつレモンあえ〜
+レモンでビタミンCを強化。ダイエットのストレス緩和や美肌づくりに。
カロリー 69kcal
<材料(2人分)>
大根 360g(約12cm)
塩 少々
レモン 60g(1/2個)
はちみつ 小さじ2強
<作り方>
1.大根は皮をむいて薄いいちょう切りにし、塩をふってもむ。レモンは皮をよく洗って薄いいちょう切りにする。
2.ポリ袋にはちみつ、レモン、水けをきった大根を入れて混ぜ合わせ、20~30分以上おく。
〜大根入り卵焼き〜
栄養豊富な葉や皮も残さず利用します。
カロリー 146kcal
<材料(4人分)>
大根の皮、しっぽ 合わせて150g
大根の葉 少量
塩 小さじ1/3
長ねぎ 1/5本
桜えび 30g
ごま油 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
卵 4個
[A]塩 小さじ1/5
[A]こしょう 少量
[A]酒 大さじ1
サラダ油 大さじ1/2
<作り方>
1.大根の皮、しっぽはせん切り、葉は小口切りにして塩もみし、水けをしぼる。
2.長ねぎはみじん切りにする。
3.ごま油で(2)を炒め、(1)と桜えびを炒め合わせてしょうゆを加える。
4.卵は割りほぐしてAと(3)を混ぜ、サラダ油を熱したフライパンに流して半熟状になるまで大きく混ぜ、弱火にしてふたをする。裏返して両面を焼き、切り分ける。
※レシピに関しては、FYTTEで過去に製作したものをご紹介しております。
取材・文/鹿野育子