お酒のおつまみ選び、迷いますよね。やっぱりヘルシーな野菜系にしておこう!と思ったあなた、ちょっと待って! じつはカロリーが低いから、野菜だからいいというわけでもなく、しっかり栄養のとれるおつまみをセレクトするのが、お酒太りをしないコツ。管理栄養士の安中先生に、お酒のおつまみの選び方のコツを教えていただきました。
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お酒のお供にはたんぱく質を意識して!
おつまみを食べ過ぎると太るからといって、低カロリーな野菜系おつまみばかりを頼んでしまうのもダイエットの落とし穴。
実はお酒を飲むと体が脂肪蓄えモードになるだけじゃなく、代謝に必要な栄養素を消費してしまうのです。
「アルコールを分解するだけでなく、脂質や糖質を代謝するための栄養素も必要です。また、代謝の高い体をキープするためには筋肉量を減らさないことが大切ですが、そのためにはたんぱく質もしっかり食べたいところ。ダイエットのための栄養素がアルコールで使われてしまうことを意識して、内容の充実した食材を、たっぷりとってください」
<アルコールの分解で消費される栄養素>
■ビタミン各種(V):脂肪を燃やすのに必要
■カルシウム(Ca):健康な骨と歯をつくる
■亜鉛(Zn):美肌&代謝UP!
■マグネシウム(Mg):筋肉の働きをサポート
■セレン(Ce):体の酸化を防ぐ
“お酒を飲む時のよきパートナー”となる栄養素をしっかりとれる食材をうまくとり入れれば、「お酒はダイエットの敵」ではありません。
お酒好きの人はぜひ「5大食材」をチェックして!
【ナッツ】ほかの食品でとりにくい油脂がとれる!
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルのほか、ビタミンE、食物繊維を含みます。さらに特筆すべきは脂肪の燃焼に役立つ、オメガ3系の脂肪酸がとれることです。
【チーズ】脂質はやや多いけれどそれを上回るメリットが
食物繊維と同様に、いっしょにとった糖質による血糖値上昇を抑える働きがあります。カルシウム、マグネシウム、脂質の代謝に関わるビタミンB2、腸内環境を整える乳酸菌も含みます。
【大豆】アルコールの代謝を助ける栄養素がたっぷり
大豆はたんぱく質のほか、ビタミンB群やカルシウム、鉄分などを含みます。また、未成熟な大豆である枝豆にはビタミンCも豊富。豆腐などの大豆製品からとってもいいでしょう。
【海藻】低カロ&ミネラルの宝庫!
海藻には健康に必要なカルシウム、マグネシウム、亜鉛など多くのミネラルが含まれているといってもいいくらいの、おすすめ食材です。食物繊維も豊富で、腸内環境も整えます。
【魚介類】毎日でも食べたい良質なたんぱく源
小魚にはカルシウムが、マグロやイワシにはセレン、カツオや貝類にはビタミンB群、カキやイワシには亜鉛が豊富に含まれます。
取材・文/木下頼子、撮影/中村淳