「グルテンフリー」、最近すごくよく聞く言葉です。でもパンもパスタも大好きな私たちにとって、小麦断ちはかなりハードルが高いような...。しかも小麦を使ってないものはおいしくないというイメージも。『2週間、小麦をやめてみませんか?』の著者であるフォーブス弥生さんのグルテンフリーランチイベントにお邪魔してきました。
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食べられるものが何もない!ところからのスタート
プロテニスプレーヤーのジョコビッチ選手がグルテンフリー生活をして、パフォーマンスがさらに上がった、という話を聞いたことのある人も多いでしょう。グルテン過敏症という小麦や大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質であるグルテンに体が過敏に反応してしまうことで、さまざまな症状が体に現れる人が意外に多いといいます。
「じつは私のパートナーもグルテン過敏症でした。そのため否応なしに、私もグルテンフリーの生活になったのですが、はじめは何を作ったらいいのかわからず途方に暮れたものです。パンやパスタ、うどん、グラノーラなどの主食をはじめ、天ぷらの衣、ギョーザの皮、カレーやシチューのルー、あげくにはしょうゆなどの調味料にも小麦が含まれています。『これじゃあ、食べられるものが何もない!』が正直な感想でした」(フォーブス弥生さん)
気がついたらパンを欲しなくなり、肌トラブルもなくなった
それからというもの、食品のパッケージをくまなく確認し、必然的にグルテンが含まれている加工食品は避けざるを得なくなり、生鮮品を中心とした肉、魚、野菜、果物などを積極的にとるようになりました。
「そうして最初の1週間を過ぎた頃から、それまで大好きで毎日食べていたパンをまったく食べたくなくなり、パスタやうどんなどにも手がのびなくなりました。さらに2~3週間続けるうちに、大人ニキビに悩まされていた肌がすっかりキレイになり、ハリやツヤも感じられるようになったんです。また、それまでは体重に振り回されているようなところがありましたが、食べる量が自然と減るので、体重も気にならなくなり、ふと体重計に乗れば、以前より減っているような感じで、ごくごく自然にベスト体重をキープできるようになったんです」
難しく考えずにはじめてみよう!
グルテンフリー食材を手に入れることさえも大変そう、と思ってしまいがちですが。
「難しく考える必要はないんです。さきほども言いましたが、肉、魚、野菜、果物は食べられますし、お豆腐類やお米だってOKです。調味料さえ気をつければ、ずいぶん食べられるものは多いんですね。しょうゆ、酒、みりん、みそなどは原材料をチェックして小麦の含まれないものを選べばいいし、だしも顆粒のものをやめて、かつおぶしを基本に昆布や煮干しでとればいい。最近は米粉を使ったパンや麺類も手に入りやすくなっていますので、やり始めれば案外簡単ですよ」
グルテンフリー食は味が微妙という印象があるけれど…
イベントでは、フォーブスさんおすすめのグルテンフリーレシピのランチを試食。ジョコビッチの本にものっていた、自家製ホムスとりんご・生野菜の前菜、バンズ抜きパワーバーガーのお味は、というと、豆をペーストにしたホムスはほんのり甘くて野菜との相性抜群、パワーバーガーはしっかりお肉なので、パンがないだけで食べごたえは満点。
つづいてサンドライトマト&キノアサラダとパワーぺースト入りグルテンフリーパスタ。
こちらもスーパーフードで話題のキノアを使ったサラダはぷちぷちした食感がやみつきになるし、グルテンフリーのパスタは正直、言われなければわからないくらい違和感なくパスタでした。
最後にデザート。米粉のチョコレートブラウニー。
米粉特有のもっちり感がチョコレートとマッチして、とっても満足感のあるおやつでした。
このように、じつは言われなければ気づかないほど、グルテンフリーでもおいしい食事ができるんだ、と実感! ぜひ家でも試して作ってみたいですね。
もし今、理由はわからないけれど、体調不良に悩んでいる、肌トラブルが直らない、など気になることがあるならば、一度、小麦を2週間やめてみませんか? 気がついたら、体も肌も心も調子のいい毎日に変わるかもしれませんよ。
写真・文/FYTTE編集部 写真(イメージ)/ⓒElena Schweitzer – fotolia.com