パーソナルトレーナーの佐久間健一さんが提唱する「体幹リセット」。紹介した書籍が130万部の大ベストセラーとなっている人気のメソッドです。たった5つでOKだという基本の動きが魅力的で、とり入れやすいうえに、理想のボディになれると評判です。今回は佐久間さんがボディメイク法とともに指導している食事法のポイントを紹介します。
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朝食を抜くと、筋肉が分解されエネルギー源に
骨盤や肩甲骨、股関節を整えて、日常的に多くの筋肉を使える体に変えていく「体幹リセット」。そのトレーニング効果を高める食事法とは、まずは欠食をせずに3食しっかりとることだといいます。なかでも重要なのが、忙しかったり、寝不足だったりすると、つい抜いてしまいがちな朝食の役割。
「起床時には体内にエネルギーが残っていないため、筋肉を分解してエネルギー源とします。そのため、筋肉量が減って、基礎代謝が低下してしまうのです。朝を抜くと、1日の最初の食事が昼食になり、底まで下がっていた血糖値が昼食時に急上昇。すると、脂肪をためこむインスリンが過剰に分泌されてしまいます。朝食を抜いたときがもっとも顕著ですが、欠食後の食事では同様のことが起きています」
そこで、朝になかなか時間を取れない、朝はあまり食欲がないという人に、朝食習慣が身につくメニューを教えてもらいました。
「ヨーグルトとグラノーラの組み合わせは、手軽なのに良質のたんぱく質と糖質を摂取できるので、おすすめです。フルーツをとるなら糖度の低い柑橘系やベリー系を選びましょう。飲み物だけになってしまうのは避けたいところ。できれば、起床後30分以内の摂取を心がけてください」
体重50kgなら1日に必要なたんぱく質は75g
また、体幹リセットで「多くの筋肉を使える体=基礎代謝の高い体」を目指すのであれば、筋肉の量そのものも増やしていきたいところ。そのためには、「たんぱく質を摂取したほうがいい」というイメージは持ってはいるものの、1日にどれくらい摂取したらいいのか具体的な数字がわからない……という人は多いのではないでしょうか。
「筋肉を増やすため、1日に必要なたんぱく質の量は体重1kgにつき1.5g。体重50kgなら、1日に必要なたんぱく質は75gという計算になります。良質なたんぱく源といえば、肉や魚、卵などですが、それでも含まれるたんぱく質は総量の4分の1以下程度。1食で25g摂取するためには、100g程度のたんぱく源の摂取が必要になります。大豆製品はさらに含まれるたんぱく質が少なく、吸収率も低いため、筋肉を増やすことを目的とした食事では、あまりおすすめできません。消化や吸収を伴う食事は、多くのエネルギーを消費する内臓の“活動”です。欠食せずに1日3食とり、中身も見直してみると、体幹リセットによるトレーニング効果も高まってくると思います」
佐久間さんがおすすめする一般的な女性向けの1日3食の食事プランはこちら。
たんぱく質を75gとるためには、このくらいの量が必要になるということ。思ったより多いと感じるのではないでしょうか?
《朝食》
卵1個とシーフードミックス100g(1/2カップ)やチーズなどを大さじ1杯のオリーブオイルでつくったオムレツとライ麦パン
《昼食》
コンビニなら、ツナの手巻きにサラダ、ゆで卵かチキンを。定食なら、玄米70g(お茶碗半分より少な目)に肉か魚の主菜、野菜の副菜、みそ汁
《夕食》
卵か肉か魚をいずれか100g、ブロッコリー、セロリ、ゴボウなどのかみごたえのある野菜や小松菜、にんじんなどの色鮮やかな野菜をサラダなどで好きなだけとる、炭水化物はお休み。
ダイエットやボディメイクは、トレーニングと食事の2本立て。よりスピーディーに理想の体に近づくためにも、「体幹リセット“食事編”」をぜひ取り入れてみて!
佐久間さんの「体幹リセットダイエット」のエクササイズ編は
5月27日発売の『FYTTE~今こそダイエットモチベを上げて魅せボディ!号』に
くわしくのっていますので、ぜひチェックを!