はっきりした理由がないのになぜかイライラすることが多くなったりしていませんか? また、顔色がさえない、爪が割れやすいなど体の不調を感じているなら、あなたは「かくれ貧血」かもしれません。深刻な貧血に発展する前に自覚症状をチェックして、改善しておきましょう。
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「かくれ貧血」度をチェック!
- 朝、なかなか起きられない
- 朝食を抜くことが多い
- 顔色が悪く、くすんでいる
- 目の下のくまが目立つ
- 爪が割れたり欠けたりしやすい
- 髪の抜け毛が多い
- 首や肩がこる
- 坂道やちょっとした階段を昇っただけで息が切れる
- 疲れやすく体がだるい
- イライラして集中力が続かない
- 睡眠不足
- 生理が重い
- 食事制限のダイエットをしている(したことがある)
- 毎日、ランニングや筋トレを欠かさず行う
- インスタント食品やファストフードをよく利用する
いくつチェックがつきましたか? 当てはまる項目が多ければ、それだけ「かくれ貧血」の可能性は高くなります。
「かくれ貧血」は貧血予備軍
一般に貧血は血液中のヘモグロビン濃度を調べることで判断されます。血液中に酸素を運ぶヘモグロビンは外部からのミネラル、なかでも鉄分を中心に作られます。このため、鉄分が不足するとヘモグロビンも減少。女性の場合、12ml以下だと貧血と診断されます。
ところが、ヘモグロビンの数値は正常でも体に貯蔵している鉄分量が少なく、貧血に似たような症状に悩む人が増えています。ただの疲れや風邪、低血圧とカン違いしてしまいがちですが、潜在性鉄欠乏症=かくれ貧血の場合が多いのです。放っておくと貧血になるおそれもあります。
食事と睡眠で「かくれ貧血」対策を
「かくれ貧血」対策には、赤血球を作るたんぱく質と鉄分をしっかり補給することが大切です。ただ、鉄分にはビタミンなどと合わせて吸収されやすくなるものも。ひとつにこだわらず、ほかの栄養素をまんべんなくとりましょう。
食事でとった鉄分は睡眠中に吸収されて体内に行きわたるので、十分な睡眠もとても重要です。お風呂にローズウッドやラベンダーの精油を数滴入れて20~30分、ゆったりと入浴してみましょう。血行が良くなって体が温まるうえにリラックス効果もあり、寝つきが良くなります。また就寝前の、こった首まわりのストレッチやふくらはぎのマッサージなど、軽い運動も有効です。
文/Masuda Yuka