“糖”はダイエットの天敵……のはずが、食べればやせる糖があるそう!気になるその名は「希少糖」。
この糖、若返りも期待できるというから見逃せない!
いったいどんな効果があるのか、さっそくチェック!
やせて若返ると話題の希少糖。でも、希少糖という名前自体、初耳の人も多いはず。希少糖とは、一体どんな糖なのでしょうか?
「自然界にはいろいろな種類の糖があるのですが、微量しか存在しない糖を「希少糖」と呼んでいます。キシリトールが虫歯を防ぐように、希少糖は人の体にいい働きをするとわかってきました」(香川大学・徳田雅明先生)
まずは、どんな糖があるのかチェック!
Contents 目次
糖は大きく分けて3種類
ブドウ糖などの「単糖類」、ショ糖(砂糖)などの「二糖類」、でんぷんなどの「多糖類」。二糖類、多糖類は、体の中で単糖まで分解されて、吸収されます。
このうち、単糖類には自然界に量が多いものと少ないものがあり、少ないものが「希少糖」と呼ばれています。特に注目の希少糖が、肥満防止効果のあるD-プシコースと、老化予防効果のあるD-アロースです。
希少糖“D-プシコース”
でんぷんがブドウ糖に分解されるのをじゃまする
ごはんやパンなどのでんぷんは多糖類。体の中でブドウ糖に分解されて吸収されますが、D-プシコースは、この分解を阻害。つながったままのでんぷんは吸収されず、便として排出されるのです。
腸でブドウ糖が吸収されるのをじゃまする
分解されたブドウ糖は、腸で吸収されて血液と一緒に細胞に運ばれます。ところがD-プシコースを一緒にとると、腸での吸収も阻害。吸収されるブドウ糖の量を、減らしてくれるのです。
吸収されたブドウ糖を肝臓にため込み、エネルギーとして使わせない
D-プシコースは、吸収したブドウ糖を「貯蔵糖」として肝臓に取り込む働きがあります。するとエネルギーとして使えるブドウ糖が減るため、脂肪が燃えて、ますますやせやすく!
希少糖“D-アロース”
本来、私たちの細胞は、ブドウ糖を取り込んでエネルギーを生み出します。ところが細胞が弱ると、エネルギーの代わりに活性酸素を生み出すことに。D-アロースはこれを防いでくれるので、活性酸素を元から断つことに。また、発生してしまった活性酸素も消去してくれます。
希少糖に含まれる2つの成分、D-プシコースとD-アロースの秘密がわかったところで、さっそく希少糖ダイエットのコツをご紹介!
【希少糖ダイエット成功のコツ1】砂糖代わりに使ってOK
D-プシコースの甘さは、砂糖の約70%。ラムネのような、爽やかな甘みが特徴。しっかりと甘さを感じられるので、飲み物に入れたり料理に使ったり、お砂糖の代わりとして使ってOK。冷やすと、より甘さを強く感じます。
【希少糖ダイエット成功のコツ2】
食べたでんぷんの分解、吸収を阻害してくれるので、食前や食事と一緒にとるのが効果的。特に朝、多めにとると、腸の活動が活発な昼間にD-プシコースが働いてくれるので、おすすめ。朝食のヨーグルトや、コーヒーにインしてみて!
【希少糖ダイエット成功のコツ3】
糖には、体内でスムーズに溶けようと水分を腸に引きよせる性質があり、おなかがゆるくなることも。D-プシコースも例外ではないので、食べ過ぎは注意。D-プシコース含有シロップの合計摂取量が1日50gを越えないように気をつけて。
シロップやスイーツ、たれやヨーグルトなど、希少糖入りの商品は続々と登場しています! 希少糖を毎日の食生活に取り入れて、おいしくダイエットしていきましょう。
監修/徳田雅明、取材・文/及川愛子