優しい甘さが人気のはちみつ。ビタミンやミネラルもバランスよく含まれている、自然が生んだ優れた栄養食品です。そのはちみつは、ダイエット効果への注目も高く、最近は、アカシアはちみつという種類が、食後の血糖値が上がりにくい「低GI食品」であると認められるなど、さまざまな研究結果が明らかになっています。
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はちみつがダイエットにいい理由とは?
はちみつの糖分は主にブドウ糖と果糖で、果糖は白砂糖の主成分のショ糖の約1.5倍の甘味度を持っているため、白砂糖よりも少ない量で充分な甘さを感じることができます。カロリーも白砂糖が100gあたり384kcalなのに対して、はちみつは294kcalとかなり低いのも魅力。ブドウ糖や果糖は、摂取すると素早く体内に吸収されてエネルギーに変換されるので、体脂肪になりにくいという特長もあります。
また、はちみつに含まれるオリゴ糖とグルコン酸は、腸内の善玉菌を増やしてくれるので便秘解消にも効果を発揮。グルコン酸は、ミツバチの出す酵素によって作られる短鎖脂肪酸の一種ですが、この短鎖脂肪酸は肝臓に取りこまれると糖と一緒に脂肪も燃やしてくれるのです。そんなダイエットに嬉しいことずくめのはちみつを使ったメニューをご紹介します。
【忙しい朝の食事にぴったり!】はちみつバナナヨーグルト
はちみつにバナナとヨーグルトの組み合わせは、お通じに悩む女性にうってつけ。はちみつに含まれるオリゴ糖が、ヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌のエサとなって増加させるうえに、バナナの食物繊維がそれらの菌によって分解されて腸内環境を整えるという相乗効果が期待できます。
材料(2人分)
カロリー 115kcal
バナナ:1本
レモン汁:小さじ2
ヨーグルト:400g
はちみつ:大さじ2
作り方
- バナナを輪切りにしてレモン汁を合わせ、器にヨーグルトと一緒に盛り付け、はちみつを添える。
【多めに入れたレモンの酸味がアクセント】大根のはちみつレモンあえ
前述の通り、はちみつに含まれるグルコン酸という短鎖脂肪酸には脂肪燃焼効果がありますが、短鎖脂肪酸は食物繊維が腸内細菌によって分解・発酵されることでも作られるので、はちみつと一緒に野菜や果物をたくさん食べるのはおすすめです。大根には便をやわらかくする水溶性の食物繊維が豊富。さらに大根やレモンに多いペクチンには、満腹感を高める作用もあります。
材料(2人分)
カロリー 69kcal
大根:360g(約12cm)
塩:少々
レモン:60g(1/2個)
はちみつ:小さじ2強
作り方
- 大根は皮をむいて薄いいちょう切りにし、塩をふってもむ。レモンは皮をよく洗って薄いいちょう切りにする。
- ポリ袋にはちみつ、レモン、水けをきった大根を入れて混ぜ合わせ、20~30分以上おく。