日本では昭和40~50年代に「紅茶キノコ」として大流行したものが、現在、北米を中心に「コンブチャ(KOMBUCHA)」として、数年前から再度ブームになっているのを知っていますか? ミランダ・カーなどのセレブが愛飲しているということで話題になり、最近ではスーパーでもたくさんの種類が買えるようになったというカナダの「コンブチャ」ブームについてレポートします。
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腸内環境の改善など健康効果抜群のコンブチャ
コンブチャと言っても、「昆布茶」とは全くの別物です。株菌を紅茶に漬け、砂糖を加えて発酵させて作ったものですが、株菌の形がキノコのかさに似ていることから、日本では昔「紅茶キノコ」と呼ばれていたようです。それがめぐりめぐって、現在ではなぜか、コンブチャになっているのだとか。
コンブチャには抗酸化作用があり、またビタミンB群、プロバイオティクスなどが含まれていると言われています。その注目される効果は、腸内環境の改善、便秘改善、免疫力アップ、肝臓のデトックス、アルカリ性体質改善へのサポート、老化防止、肝臓機能の改善、エネルギーアップ、カンジタ菌除去など、体に良いこといっぱい! ポリフェノールやミネラルを含むので美容効果も期待できます。
カナダ発・手作りコンブチャを拝見!
今回はここカナダのビクトリアで実際にコンブチャを作っているヘザーさんにお会いしてきました。最近では大抵のスーパーで様々なフレーバーのコンブチャが買えますが、やはり割高です。ヘザーさんは、最初はちょっとした興味で、3年ほど前に作り始めたそうですが今ではすっかりハマってしまい、いろんなフレーバーを試しては、友だちに分けたりしているそうです。
「コンブチャを飲み出して、朝はコーヒーを飲まずにコンブチャを飲むことですっきりと目覚められるようになった」というヘザーさん。10歳の息子さんも大好きで毎日飲んでいるそうです。また、ずっと不眠症だったという彼女のお父様も、コンブチャを飲み出して夜眠れるようになったとか。様々な効能があるようです。
ヘザーさんのキッチンにあるコンブチャステーション。蛇口つきの大きな容器に様々なフレーバーのコンブチャを醸造中。フレーバーの種類はレモンジンジャー、ストロベリー、ブルーベリー、ライチーなどのフルーツ系からルートビアやバニラ、モヒートなどのユニークなものまで。なんとピザフレーバーまであるんです!(これは好き嫌いがかなり分かれるだろうとのこと!) どんなフレーバーがおいしいか、いろいろと実験しているそうです。
コンブチャを家庭で作る際に必要なものは、SCOBY(スコービー<株菌>:Symbiotic Culture of friendly Bacteria and Yeast)。
紅茶を濃い目に作り、冷まして、スコービーと一緒に瓶に詰め、砂糖を加えます。
空気の出入りを防がないようにタオルまたはコーヒーフィルターを使ってフタをし、1週間から10日ほど発酵させます。その後、果物やバニラなどのフレーバーを追加します。
できあがったコンブチャはリンゴ酢を炭酸で割ったような味で、さわやかで飲みやすい!あまりのおいしさに、ストロベリー、ラベンダーバニラ、レモンジンジャー味を買って帰りました。特にストロベリー味はジュースや一般の炭酸飲料と変わらないおいしさでした。
体にいいこと沢山のコンブチャ、あなたも手作りしてみませんか?
文・写真/ホリコミュニケーション ピアレス ゆかり