甘い飲み物は太ってしまうからほどほどにしてガマン。砂糖がいっぱい入ったソフトドリンクなどを日常的に飲んでしまうと、まずダイエットに響いてしまいます。米国ハーバード大学がおよそ30年間にわたる調査結果を発表。100%果汁のジュースも含め、甘い飲み物は飲みすぎないほうがいいよう。そのメリットはやせるだけではありません。
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甘い飲み物をいつも飲んでしまうとどうなる?
夏になると、少し外に出るだけでも、暑さで汗ばんでしまいます。脱水などで熱中症の危険も増しますから、大切なのはこまめな水分補給。そんなときにはお店でペットボトルの水やお茶、ジュースなどを買うことも増えてきます。
ただ、健康やダイエットを考えると、カロリーの高い甘い飲み物はほどほどにガマンするという人も多いはず。実際、カロリーオフのものも増えているとはいえ、砂糖が多く含まれているものも多いですから、気をつけるのが賢明でしょう。
これまでにさまざまな研究が報告されており、甘い飲み物は、体重を増やすこともそうですが、脂質異常症、糖尿病、肥満といったメタボリックシンドロームと呼ばれる病気につながることもわかっています。こうした病気は命にもかかわる心臓病や脳卒中のような病気につながることもわかっています。
このたび米国ハーバード大学の研究グループでは、甘い飲み物がそうした病気にどれくらい関係してくるのかを初めて分析しました。100%果汁のジュースも含め、糖分いっぱいの甘い飲み物がどう影響するかを確認しています。
果汁のジュースもほどほどに
研究の対象にしたのは、8万647人の女性と、3万7716人の男性。およそ30年間にわたる追跡調査のデータに基づいて、ソフトドリンクや果汁飲料といった甘い飲み物を飲む量と、さまざまな病気と死亡の発生率に関連があるのかを分析したのです。
ここから甘い飲み物を飲む量が増えるほど、研究期間の30年間の間に亡くなる危険が高まっているという事実をつかみました。具体的には、月に1回も飲まない人と比べると、月に1~4回の頻度で飲む人は危険が1%上昇。さらに、月に2~6回の頻度で飲む人は6%、1日に2回以上飲む人は21%それぞれ危険が高まっていたのです。
果汁なら大丈夫というイメージもありますが、今回、100%果汁のジュースの影響だけを分けて分析したのですが、調査期間のうちに亡くなる危険が高まるのは一緒でした。糖分の入った飲み物はジュースといえども、日常的に飲むのはほどほどに。
ジュースのかわりに、水やお茶を選ぶ日を増やすのがよいのでしょう。
<参考文献>
JAMA Netw Open. 2019 May 3;2(5):e193121. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2019.3121.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31099861
Higher consumption of sugary beverages linked with increased risk of early mortality
https://www.sciencedaily.com/releases/2019/03/190318084153.htm