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“味わい”が増すから減塩できる! 電気の力で塩味やうまみを増強する食器型デバイス「エレキソルト」#Omezaトーク

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食事に含まれる塩分量は意外と多いもの。さまざまな点から健康によいと言われる和食でも、塩分については濃いめの味つけも多いため、無意識に塩分をとってしまっているかもしれません。そもそも減塩を意識したくても、慣れた味を食生活の中で変えるのはなかなか難しいものですよね。そんなお悩みに応えるべく開発されたのが、“味わいを変えずに減塩が叶えられる”と評判の「エレキソルトスプーン」です。今回は、「エレキソルトスプーン」の発売発表会を通して学んだ、味わいを強くする仕組みと、実際に試した感想をお伝えします!

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

みなさんは、1日に自分がどのくらいの塩分量を摂取しているか、意識していますか? 「厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の日本人が1日当たりに摂取する食塩量は10.1g(※1)。ところが、2012年WHOガイドラインでWHO(世界保健機関)が掲げる食塩摂取推奨量は5.0g(※2)と、半分以下だそうです。私は今まで、薄味が好みなので大丈夫かな、とタカをくくってきたのですが、この数値を聞くと、減塩は限られた人たちの問題ではなく、自分自身の課題なのだなと改めて考えてしまいました 。

今回ご紹介する「エレキソルトスプーン」は、電気の力で減塩食品の塩味やうまみを増強する食器型デバイスです。開発者であるキリンホールディングス株式会社ヘルスサイエンス事業部の佐藤 愛さんと、明治大学総合数理学部 先端メディアサイエンス学科の宮下芳明(ほうめい)先生に、エレキソルトスプーンが味わいを増強する仕組みと具体的な使い方を教えていただきました。

スプーン画像

佐藤さんによると、「患者さんに食事療法をなかなか続けてもらえない」「減塩が大切なのはわかるけれど、減塩食はつらくて続けられない」という病院の先生や患者さんからの声が開発のきっかけになったとのこと。実際、病院にかかっていない場合でも20歳以上の日本人が1日当たりに摂取する食塩量は10.1g(※1) と、WHOの1日5g (※2)という推奨量 や、厚生労働省が決めた「健康日本21(第三次)」(※3) で定める1日7gという規定よりも多いのが現状です。
※1 厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査
※2 2012年WHOガイドライン
※3 厚生労働省 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針
健康日本21(第三次) |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

「日本人が好む食事は、メニューによっては1食で1日分の食塩(5g)以上をとってしまうこともあります。減塩は多くの人にとって重要な課題にはなっているものの、食べ慣れた濃い味の食事から、薄味の食事に変えるのは難しく、食欲が落ちてしまうこともあります。エレキソルトスプーンは、『おいしい食事のある人生を、すべての人に』という考え方を基本に、食塩のとり過ぎという社会課題に向き合った結果、開発されました」(佐藤さん)

電気の力を使って、味わいを増強

エレキソルトの仕組み画像

次に、宮下先生にエレキソルトスプーンが味わいを増強する仕組みを教えていただきました。
「『エレキソルトスプーン』を使って料理を食べると、塩味が増したように感じられます。これは食材に含まれる塩分が増えたからではありません。
塩味はNa(ナトリウム)イオンが舌にふれなければ感じません。そこで電気によってNaイオンの動きをコントロールし、舌に集中させることで、塩味の味わいを強く感じさせているのです」

宮下先生によると、エレキソルトの技術によって、減塩食の塩味が約1.5倍 増強するという結果が出ているそう(※4)。舌にはNaイオンだけではなく、他のイオンも集めることになるため、うまみや酸味も強まります。「個人差や、料理によって差はありますが、ふだんよりも30%ほど調味料を減らして料理し、エレキソルトを使って食べてみてほしいです」と宮下先生は話していました。

※4 一般食品を模したサンプルと、食塩を30%低減させたサンプルでの塩味強度に関する評価の変化値。エレキソルトの技術(電流0.1~0.5 mA)を搭載した箸を用いた試験。現在または過去に減塩をしている/していた経験のある40~65歳男女31名に対し、試験用食品を食した際に感じた塩味強度をアンケートしたところ、31名中29名が「塩味が増した」と回答。

カレーで試すと、塩分だけでなくスパイシーな感じが増した!

実際にエレキソルトスプーンを使うと、どのように味わいが変わるのでしょうか。発売発表会では、「塩味のついていないカレー」と「通常のカレーに比べて25%以上食塩量を減らしたカレー」をエレキソルトスプーンで実食してみました。

スプーンとカレー画像
塩味のついていないカレー(左)と通常に比べて25%以上食塩量を減らしたカレーを、エレキソルトスプーンを使って実食。

まずは塩味のついていないカレーを実食。ふつうのプラスチックスプーンで食べると、野菜のうまみとスパイス感はあるものの、カレーと言うよりは、かなりもの足りないスープ のよう です。エレキソルトスプーンを使って食べると、ピリッとしたスパイス感は増したように感じられるものの、味わいとしては、あまり差は感じられませんでした。
次に「通常のカレーに比べて25%以上食塩量を減らしたカレー」を食べてみました。プラスチックスプーンでは、ご飯と合わせるにはややもの足りない印象がありましたが、エレキソルトスプーンで食べると塩、スパイス、野菜のうまみがどれも増したように感じ、「あ、これならおいしい!」と思いました。

エレキソルトの使い方画像

エレキソルトスプーンは電源を入れて使用します。スプーンの柄を持ち、食品をスプーンの電極部分(スプーンのくぼみにある銀色の部分)に乗せ、ゆっくりと口の中に入れます。すると電流が流れて効果が発揮されます。

電源を入れたスプーン画像
柄の部分にある丸いボタンが電源。強度は光の色と、光り方でわかる(写真は「強度レベル4」)。スプーンの先の銀色の部分が「電極」で、ここにふれるように食材を乗せて食べる。

スプーンの電極と食材と、舌がふれているときに効果が発動するため、厚切りでかためのお肉など、食材がスプーンから離れたあと、口の中で何度も咀嚼する必要がある食材よりも、カレーやシチューなど、具材がやわらかく水分が多めの料理と相性がよいそうです。また、糖質は電解質ではないので、甘みそのものを増強することはできませんが、スイーツをエレキソルトスプーンで食べると塩味が強まり、その結果、甘みが強く感じられるといった味覚の対比効果は期待できるかもしれません。

味覚は人それぞれ違うので、自分の好みの味が濃いのか薄いのか、わかりづらいところがありますよね。エレキソルトスプーンで自分の感じる料理の味の濃さを変えずに、使用する調味料を減らすことができるというのは、減塩食を味気ないと感じている人だけでなく私を含めた多くの人にとって朗報だなと思います!
“おいしさと健康を、いっしょにかなえる”を目指す「エレキソルトスプーン」は、現在かなり話題になっており、予約・抽選での販売を行っているようです。くわしくはサイトのほうでご確認くださいね。(編集まりりん)

「エレキソルト」について
https://electricsalt.kirin.co.jp/?_ga=2.166990334.1595861818.1718152633-114600661.1717570073

Omezaトークとは…
FYTTE編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。

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