昔は大好きだったラーメンも、気づけばここ数年食べる機会がずいぶん減りました。なぜって、ダイエットとそれは程遠い存在だったから。でも、ときどき無性に食べたくなるのがラーメン。だけど、やっぱりカロリーや糖質量が気になる...。今日は、ダイエッターでも安心して食べられるヘルシーかつ栄養満点なラーメンをご紹介します。
Contents 目次
野菜も12種摂取できちゃう話題のビーガンラーメン
麹町や東京駅など都内に3店舗のラーメン店を展開している「ソラノイロ」は、定番ラーメンから通常のラーメンの概念にとらわれないアイデアラーメンが揃い、数多くのラーメンファンから厚い支持を得ている人気店。今回は麹町本店のなかでも最もヘルシーなビーガンラーメンを実食してきました。
見た目も鮮やかなこちらはソラノイロの人気メニュー「ベジソバ」をビーガン対応させた「ビーガンベジソバ」。キャベツ、にんじん、小松菜など季節の野菜で出汁をとった「ベジブロス」をベースにオリーブオイル・てんさい糖でにんじんとトマトをグラッセしたピューレを混ぜ込んでこのきれいな色のスープを作ります。そこにさらに、千切りキャベツに水菜、無農薬有機栽培のにんじん、押し麦や、フレッシュなバジル など、季節の野菜がトッピングされているという何とも贅沢な仕上がり。
またアルデンテに茹で上げられた麺は、通常グルテンフリーの米粉麺、パプリカを練りこんだ平打ち麺、玄米麺のうちから好きなものをチョイスできます(写真は玄米麺)。さらには米油にレンコンなどの野菜の香りを移した油で香味にする風味づけをすることで、抜群の香りの良さを実現。シンプルに塩のみで味つけしたとは思えないほど、味わい豊かなラーメンです。
きっかけはパリ。誰もが安心して食べられるラーメンを目指して
そもそもソラノイロでビーガンラーメンをはじめるきっかけは、オーナーの宮崎さんが仕事で訪れたパリでの出来事にあったそう。日本のラーメンを現地の人たちに振る舞っている際、ヨーロッパでは珍しくないベジタリアンの方たちに「わたしたちが食べられるラーメンはないの?」と聞かれたことから、思いついたのだとか。
ビーガンは極力動物性の食品を使用しない食生活のことを指しますが、このビーガンベジソバなら160g以上の野菜も食べられ、通常麺から玄米麺に変更(150円の追加料金)することで、食物繊維量もアップ。ラーメン食にありがちな栄養不足の心配もなさそうです。
サイドメニューを上手に取り入れてヘルシーなラーメン食を
またソラノイロは「ミニスムージー」や「ミニサラダ」などのサイドメニューも充実。ふつうのラーメン屋さんでは「いきなりラーメン」が当たり前ですが、これらのメニューを取り入れることによってラーメン単体を食べることで起こりがちな急激な血糖値の上昇も防げます。
さらにはご紹介したビーガンベジソバ以外の通常メニューも玄米麺に変更できたりと、その日の気分や体調に応じてラーメンのカスタマイズが可能。これなら、ダイエッターでも安心してラーメンを食べられるのではないでしょうか。
ダイエットとは無縁と思われがちなラーメンでも、ここまでくればむしろヘルシー食。この記事を読んでビーガンベジソバが気になった方、ぜひ試してみませんか?
取材・文・写真/藤森もも子