一般的に「辛い」というイメージがあるとうがらしは、実は辛味種と甘味種に分けられます。たくさんの品種があり、甘味種の中には子どもが食べられるとうがらしも。また、生のとうがらしは、可食部100g当たりβ-カロテン6600μg(マイクログラム)を含み、緑黄色野菜に分類されます。油で炒めればβ-カロテン吸収率がアップします。そこで今回は、辛味種と甘味種の主な特徴と、おすすめの料理や調理法を紹介します。
Contents 目次
主な辛味種の特徴
鷹の爪
日本で主流の品種です。
<おすすめの料理や調理法>
粉にして一味とうがらしとして使われます。
韓国とうがらし
市場に多く出回っている品種のひとつで、完熟すると鮮やかな赤色になります。未熟果となる緑色で種が少ないものは、辛味が強くなります。
<おすすめの料理や調理法>
キムチやチゲなど韓国料理に合います。青いものは味噌漬けにもできます。
ハラペーニョ
メキシコ原産の青いとうがらしで、大人の親指ほどの大きさです。果肉は約3~4mmと肉厚で、フルーティーな香りがします。
<おすすめの料理や調理法>
タコスなどに使う、サルサソースの原料になります。酢漬けにしてピクルスとしても楽しめます。
京伏見辛
京都特産の細長いとうがらしです。
<おすすめの料理や調理法>
煮物や焼き物、揚げ物に向いています。
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とうがらしの辛み成分は、胎座という種を支える白いワタの部分に多く含まれています。辛さを控えめにしたいときは、胎座を丁寧に取り除きましょう。
主な甘味種の特徴
万願寺とうがらし
京都府舞鶴地方で栽培されている、全長15cmほどの大型種。肉厚でやわらかく甘味があり、種が少ない品種です。
<おすすめの料理や調理法>
煮物や焼き物、揚げ物にするのがおすすめです。
伏見とうがらし
京都特産の甘味とうがらし。細長いため「ひもとう」とも呼ばれ、長さは10~15cmほどあります。やわらかく辛みがありません。
<おすすめの料理や調理法>
焼き物や炒め物、天ぷらなどでおいしく食べられます。
その他のとうがらしの特徴
葉とうがらし
とうがらしは、夏から開花し実をつけ始めます。その実を、小さく未熟なうちに茎ごと収穫したものが葉とうがらしです。
<おすすめの料理や調理法>
葉と実をさっと茹でてから、油とみりんで煮るとピリリと辛い佃煮になります。炒め物にしてもよいでしょう。
最後に
お好みに合わせて、とうがらしを使い分けてみてください。
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