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CATEGORY : ダイエット |考え方

一生続けたいと思える方法を見つけよう!ミニマリスト佐々木典士さんに聞く「ダイエットの成功法」<後編>

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さまざまなダイエットグッズ

「意志が弱いから、運動もストレッチもなかなか続かない」そう思っている人はいませんか? でもじつは、何かを続けるのに意志力は関係なく、ステップさえ踏んでいけば、誰でも「習慣」を身につけることができるのだそう! ミニマリストであり、自身も10kgのダイエットに成功している佐々木典士さんへのインタビュー後編、今回は「続けたいことを習慣化する秘訣」を教えていただきました。

監修 : 佐々木 典士 (ささき ふみお)

ミニマリスト/作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。出版社3社を経てフリーに。2014年クリエイティブディレクターの沼畑直樹とともに『Minimal&ism』を開設。初の著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』(ワニブックス刊)は23カ国語に翻訳され50万部以上のベストセラーに。最新作『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス)は6ヶ国語へ翻訳。
Minimal&ism

Contents 目次

続けたい習慣は、ハードルを下げて毎日やる!

ランニングをする女性

前回(大切なのは習慣化! ミニマリスト佐々木典士さんに聞く「ダイエットの成功法」<前編>)は、日記をつけることのススメとやめたい習慣の断ち切り方について伺いました。今回は、「続けたい習慣」について教えてください。

「続けたいことを習慣化するには、とにかく毎日やること。『週に2回ジムに行く』とか『2日に1回ストレッチをする』という目標を立てる人は多いと思うのですが、『今日はやる日だっけ?」とか「今日運動しないかわりに、明日やって帳尻を合わせよう」などと考えている時点で、習慣ではないんですよね。習慣の定義は”考えずに行動すること”なので。こうなると、なかなか続かない。週に1回ジムに行くほうが、毎日行くよりもずっと難しいと思います」(佐々木さん)

それは、多くの人が考えていることと反対かもしれません。でも確かに、「今週はまだ1回しかジムに行けてない、あと1回はどうしよう」と考えているうちに週末になって、結局行けなくて…とグズグズになってしまいがちですね。

「毎日やることが続ける秘訣ではありますが、内容はすごく小さなことからでOKです。ハードルを思いきり下げることが、習慣化するためのコツです。たとえば、ウォーキングを習慣にしたかったら、まずは外に出るだけでもOK、100m歩くだけでもクリアとする。そのかわり、毎日やります。それに、ウォーキング用の格好をして外に出れば、『もう少し歩こうかな』と思ったりしますしね」(佐々木さん)

思い立ったら今日から!周りに宣言する!

お皿に野菜でダイエットの文字

では、ダイエットを成功させるために必要な行動や考え方など、ご自身の経験からアドバイスをお願いします。

「まずは、思い立ったら、今日から始めること。人は『明日から』とか『春になったら』とか、キリのいいところから始めようとしがちですが、それって先延ばしの言い訳に過ぎないと思うんです。目標は小さくていいので、今日から、今から始めること。これが大切だと思います。腕立て伏せ1回なら、今すぐできますから。あとは、自分が続けたいことやダイエットするということを、先に宣言しちゃうのもおすすめです。周りに嘘つきだとか怠け者だとか思われたくないので、がんばろうと思いませんか?」(佐々木さん)

たしかに! つい「こっそり頑張ってダイエットして、結果を出してから驚かせたい!」と思ったりしますが、それだとすぐに怠けちゃうんですよね…。家族や友人に宣言をして、自分を追い込むこと、そして今日から始めること、とても重要だと思います!

一生続けたいと思えることを見つけよう

朝目覚めて気持ちよさそうな女性

「あとは、そもそもダイエットをお祭りみたいなものだと思っている人は多いと思うんですよ。でも、僕はダイエットって一生続けてもいいと思えるライフスタイルを見つけることだと思っています。たとえば、結婚式までにこのドレスを着こなせるよう体を絞る、ということはもちろんいいですが、それはあくまでも『目標』であって『目的』ではない。『○○ダイエットをして2~3kgやせる』というのもアリだけど、それだけだと、またリバウンドしたり、新しい情報が出てくる度に惑わされてしまいます。早起きや運動は健康的な生活を続けるために大切で、一度習慣化できたらそんなに難しいことではありません。一過性のお祭りではなく、一生続けたいと思える方法を見つけましょう」(佐々木さん)

最後に、FYTTE読者に向けてメッセージをお願いします。

「ダイエットにしても、ほかのことにしても、自分が本当にやめたいこと、続けたいことを見極めることが大切だと思います。そのために、日記をつけたりして自分を観察してみる。たとえば、ダイエットを成功させるには間食をやめるべきだと言われているけど、『間食』のすべてが悪ではないですよね。本人の許容範囲であれば、そのままで全然いいと思うんです。なんとなくダイエットしたい、やせたいと思っている人は、イコール自分のことを好きになりたいということだと思うので、自己肯定感が上がるような習慣が身につくといいですね。何かひとつでも達成感を得られたら、ほかの行動にも連鎖していきます。自分が望む習慣化によって与えられる最大の報酬は、自分自身を好きになれることなのではないでしょうか」(佐々木さん)

まずは小さな目標からはじめて、毎日続けること。そして、一生続けたいと思えることを見つけ、習慣化していくこと。佐々木さんのお話は、単にダイエットを成功させるためだけでなく、自分自身をもっと好きになれる、毎日を楽しく過ごすヒントがいっぱいでした。みなさんは、まず何からはじめてみますか?

参考書籍/『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス)

取材・文/水谷花楓

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