家で食べるごはんの楽しさや価値を実感

ヒャダインさんが利用するシェアダインは、食の専門家が自宅のキッチンで料理を作り置きしてくれるサービス。約３時間で12品程度のメニューを調理してくれます。

「一人分を作るのだったら外食のほうが効率的なのでは？ 以前は、そんなふうに思うことも。でも、ひとりの外食って人目も気になるし、気が休まらなくて…。シェアダインをお願いしてからは家で食べることが多くなりましたが、やはり家のほうがリラックスできると実感。それから、ひとりの外食だと頼むメニューは1～2品なので、どうしても栄養が偏りますよね。シェアダインはいちどに12品くらい作ってくれるので、バランスよく栄養がとれますし、飽きません。
そして本当においしい！ これまで家に人を招いて食事することはほとんどなかったのですが、おいしい料理があると人を呼びたくなりますね。友人を招いて、さも自分が作ったように振る舞い（笑）、喜んでもらうことも。あっという間になくなってしまって、作り置きのぶんが無くなってしまうのは残念ですが（苦笑）、シェアダインに出会ってからはそんな時間もできて、家ごはんがとても楽しく有意義になりました」

オンオフの切り換えや、十分な睡眠も重要視

食事以外では、特に十分な睡眠にとることも重視しているそうです。

「基本、夜は12時頃に就寝。朝7時ごろには自然と目が覚める毎日を送っています。夜更かしをするよりも、早く寝て早く起きる生活のほうが格段に体の調子はいいです。『忙しくて、寝ている時間がないんじゃないの？』と言われることもありますが、寝ないと仕事のパフォーマンスは落ちるし、体調も不安定。それでは本末転倒です。忙しいときほど睡眠は大事だと思います」

昼間は曲づくりのことを考え続けているため、脳は常にアクティブな状態。でも、それを24時間続けていたらバーストしてしまいます。そうならないためにも、夜はしっかり脳を休ませることを自分に課しているそうです。
「夜は仕事をしない、考えごともしない。軽くお酒を飲んだり、おいしいごはんを食べたりしてリラックスする。そうやってオン・オフをしっかりコントロールすることが、仕事のためにも体のためにも重要だと思います」

何をおいしいと感じるか、によって体は変わる

よくも悪くも食事や生活習慣で体が変わることを体験した、ヒャダインさん。そのなかでも、何を食べるかは本当に大事、と日々痛感しているそうです。

「僕は、今は体にどのくらいの栄養をとり入れられるかというのを最初に考えるようになりました。だからといって、ガマンや無理をしているってことは決してないんです。単純に、体が欲しないから食べないだけ。
“人生、損している”なんて言われるけど、僕は食べたいものを食べて、食事を十分楽しんでいます（笑）」

体にいいものを食べようと特別意識しているわけではなく、食べたいものを選んだら、それが「体にいいもの」だった。今では、それが当たり前になっているそうです。
まさに理想的な食生活を実現しているヒャダインさんから、FYTTE読者のみなさんへアドバイスをいただきました。

「女性とダイエットって、永遠のテーマだと思います。昨日も、知り合いの女性が『ダイエットしなきゃ～』って言ったそばから、栗大福を食べていて…（笑）。でも、ダイエットを短期間で成功させるには、そういうおいしいものをすべて断つしかない。
“食べたいのに、食べない”のはつらいですよね。ただ、ヘルシーな食べものをおいしいと思うようになれば、ストレスもないはず。例えば僕は、『だし』の滋味深さを知ることで、野菜のおいしさをより知り、野菜がより好きになりました。そうやって、食べものの“価値観”を少しずつでもいいから変えていくと、無理なくやせられるんじゃないかな。
あせって結果をすぐに求めようとせずに、長期スパンで考える。人生の食事の回数って計算すると、意外と少ないんですよ。だったら、食べたいものを食べるほうが幸せ！ 何を“おいしい”と思うかがダイエットを成功させるポイントだと思います」

ヒャダインさんの食に対する考え、ダイエットをがんばる人にも参考になります。
みなさんも、ぜひ、毎日の食材や食事を見直してみてください。

＜ホームシェフのサブスクサービス「シェアダイン」＞
https://sharedine.me

Profile
ヒャダイン/前山田健一
1980年大阪府生まれ、音楽クリエイター。３歳でピアノを始め、のちに作詞・作曲・編曲を独学で身につける。京都大学を卒業後、2007年より本格的な音楽活動を開始。動画投稿サイトへ匿名「ヒャダイン」としてアップした楽曲が話題となり、屈指の再生数とミリオン動画数を記録。また、本名「前山田健一」での作家活動では、提供曲が２作連続でオリコンチャート１位を獲得。2010年にヒャダイン＝前山田健一であることを公表し、作家とアーティストとしての活動を開始。アイドル、ＪＰＯＰからアニソン、ゲーム音楽など幅広い楽曲提供を行う。2011年4月には、シングル「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」で歌手としてメジャーデビューを果たした。現在は、タレントとしても多数のTV、ラジオレギュラー番組に出演中。

撮影／松橋晶子　取材・文／柿沼曜子