アメリカではファストフードやジャンクフード離れが加速し、ますますヘルシーフードが大人気となっていますが、そんななか、最近シカゴで人気急上昇の健康志向な自販機を発見しました! 現地在住ライターがレポートします!
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ヘルシー志向に人気の自販機
アメリカはシカゴで2013年に誕生したFarmer’s Fridgeというヘルシー自販機は新鮮でおいしい野菜などを簡単に手軽にすばやく購入でき、その場で食べる、というコンセプトの下、誕生し、新聞、雑誌などに取り上げられたりと、今とっても注目なんです。
この自販機には体にやさしい食べ物のオンパレード。その中身をご紹介すると、アメリカの定番のブレックファーストのグラノーラ、ヨーグルトやフルーツなどが野菜を意識した黄緑色のふたがついた透明なプラスティックの小さめのジャーに入っています。大きなジャーにはサラダがギッシリ詰まっていて、アジアン、ギリシャ、菜っ葉など全部で6種類ほど。ほかにはサンドイッチやラップタイプなどもあり、筋肉作りに役立つプロテインのチキン、豆、チーズや、スナックのナッツ、チップスまであり、全部で7種類のカテゴリーに分かれて陳列されています。その自販機の中はなんだか宝箱のようで、見ているだけで何か入っているのかな?どれにしようかな?とワクワクしてきます。
どんな場所で見つけられるのか?
この魅惑の自販機はシカゴのどんな場所で見つかるのか?と調べてみると企業戦略がいろいろとわかってきましたよ~。手軽にいつでもどこでもランチやディナー、夜食などが食べたいと願う人たちが多い場所。それは世界でも有数の離着陸数の多いオヘア空港でした。ほかには、夜勤のある病院、図書館、オフィスビル、学校などに設置数がドンドン増えていて人気のほどが伺えますね。お値段は3ドルから8ドルほど、毎朝作りたてが並び、余った物は提携している団体へ寄付しているとのことで、体にも社会にもやさしいとなると買わずにいられません。
食べてみたら案外ハマってしまいそう!
今回は図書館にあるFarmer’s Fridgeに挑戦。自販機の中に並んでいる実際の商品を見ながら選んだり、スクリーンで材料、カロリー、値段などを見ながら選ぶことも。スモークドチェダーコブサラダはお皿に出すと裕に2人前はあろうかというボリュームで、新鮮なロメインレタス、トマト、チーズ、ゆで卵などをディジョンドレッシングでいただきます。ストリートコーンエロッティには、甘いコーンに辛いハラペーニョ―など癖になる味わいが詰まっています。そしてポリポリと止められないのが、チリシナモンの効いたメイプルチリスパイスドナッツミックスは2種類のナッツにひまわりの種などの穀類がおつまみに最高!とアメリカンサイズなのか見た目より随分多い量でお得感があります。
自販機の横にはお持ち帰り用のプラスティックや紙の袋が設置され、カトラリーやナプキンも自由に取れます。シンプルでかわいい容器はリサイクル用に返却しても、持ち帰って自分で好きに使ってもよいとあり、こちらも人気のようです。お値段もお手頃で、選ぶ楽しさ、開けて食べる楽しさなどがあり、食べ残した場合は容器でしっかり密封できるので携帯や持ち運びにも便利とあり、人気の理由がわかりました。今後も設置場所がさらに増えると予想されており、もっと手軽に食べられそうです。
写真・文/脇方真由美、ホリ・コミュニケーション