もうすぐバレンタイン! この時期はチョコ選びに悩む人も多いかもしれませんね。毎年トレンドが異なるバレンタインのチョコレート。令和初となる今年はどんなチョコが狙い目なのでしょうか? このほど都内で開かれた明治「チョコレートフォーラム」より、2020年バレンタインのトレンド予測をお伝えします。
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「義理チョコ」は「サンクスチョコ」に進化
「令和初となる2020年のバレンタインは、日頃の感謝の気持ちを込めた“サンクスチョコ”が主流となりそうです」と語るのは、チョコレートの取材で世界各地を飛び回るチョコレートジャーナリストの市川歩美さん。
父親や夫、職場関係者などへ義理チョコをあげる理由についてアンケート調査をしたところ、「日頃の感謝の気持ちを伝えるため」がトップに。「いつもあげているから」を大幅に上回る結果となったことからも、義理チョコが感謝を込めたサンクスチョコへ変化している傾向が見られると分析します。
「気持ちの伴わない代名詞ともなっている“義理チョコ”ですが、チョコに込められた思いを聞くと、男性側は“今年も義理チョコか…”と落胆する必要はなさそう。贈る側の女性としても、おつき合いとしての義務感のようなものから解放されてきているようです。女性が男性に告白する日として始まったバレンタインですが、“ラブ”から“ライク”へ、さらにみんなの“サンクス”の記念日として進化し、すっかり定着しているといえそうです」
注目は健康志向のチョコレート!
では、気になるトレンドはというと、ズバリ「健康志向チョコレート」が注目株とのこと。
ひと昔前までは、「チョコレート」というと砂糖たっぷりでカロリーが高く、太りそう、ニキビや虫歯の原因になる…といった体によくないイメージがありましたが、近年では、チョコレートのさまざまな健康・美容効果が研究で明らかになってきています。
これに伴い、病気や老化防止に効果があるとされるカカオポリフェノールがたっぷり含まれた「高カカオチョコレート」をはじめ、「乳酸菌入り」「糖の吸収を抑える食物繊維入り」などで、特定の機能性をうたった商品が続々登場。健康志向チョコレートの市場が拡大しているそうです。
「最近は、カカオポルフェノールのアンチエイジング効果からサプリメントのように高カカオチョコをとる女性もいるほど。チョコレートはもはや健康食材として認められています」と市川さん。
女性1173人へのアンケート調査でも「バレンタインで健康にもよさそうなチョコを選びたい」とした女性は全体の54.0%と、前年より4ポイントアップ。世代別では20代女性で50.6%となり、前年より11ポイントアップするなど、関心が高まっている様子がうかがえます。
チョコで「健康」を贈るのがトレンドに
さらに面白いのが、相手に合わせた「健康機能」をチョコレートで贈りたいという傾向が見られる点。
市川さんは相手別にどのようなチョコレートを選びたいかを聞いたアンケート調査の結果を示しながら、「父親や夫へは糖質の吸収がゆるやかな低GIチョコで健康習慣を、恋人には脂肪分解の働きがあるチョコでいつまでもスマートに、女友だちや自分へのご褒美には美肌によさそうなチョコでキレイを、といった思いが込められているようです。相手に合わせて、異なる機能に特化したチョコレートを贈ることで、日頃の感謝とともに相手の健康を気遣う気持ちも伝わりそうですね」
今年のバレンタインは、おいしさはもちろんのこと「健康機能」もチョコレートを選ぶひとつの目安になりそう。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
文/井上幸恵