「和食は思ったよりも糖質が多い」と聞いたことがあるかもしれません。これは糖分の多い調味料が“隠れ糖質”となるため。特にみりんはその代表格で、糖質オフダイエットでは使わないようにしている人も多いのではないでしょうか。そのようななかで注目を集めているのが日の出みりんの糖質ゼロシリーズ。老舗のみりん・料理酒専門メーカーが開発した「便利なお酢 糖質ゼロ」「甘みとコクの糖質ゼロ」「料理清酒 糖質ゼロ」を試してみました。
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細かいニーズに対応する、老舗の使命感
国内の糖尿病患者数は2017年までの過去9年間で4割も増加しています。糖質制限食へのニーズの高まりを受けて開発されたのが、「日の出 料理清酒 糖質ゼロ」。
その後、2018年にはみりん風調味料「甘みとコクの糖質ゼロ」、2019年秋に「便利なお酢 糖質ゼロ」が発売に。
日の出みりんを手がけるキング醸造は兵庫にある創業120年を迎えた老舗のメーカーです。老舗ならではの醸造技術とノウハウを駆使し、こだわったのは糖質オフではなく糖質ゼロということ。老舗のプライドにかけて、糖尿病患者でも使える糖質ゼロとおいしさを両立させた調味料が誕生しました。
みりん風調味料の発売後、シリーズ累計で前年比303%まで伸び、自社通販サイトでは一時販売が間に合わない状態になったこともあったそう。
糖質ゼロなのにおいしい
今回は、煮物にみりん風調味料と清酒を使い、お酢は酢じょうゆにしたり、餃子にかけて食べたりしてみました。使い方は簡単でこれまでの調味料を変えるだけ。手軽に糖質オフできます。
ちなみに、糖質ゼロシリーズを一躍有名にしたみりん風調味料は、人工甘味料、酸味料、保存料を一切使用せず、みりんのように甘みとコクを加えるものです。
煮物に入れてみましたが、正直こんなにおいしくなるとは…と予想以上のおいしさです。甘さといい、うまみといい、食材のよさを引き出して、料理がおいしく仕上がります。ふつうのみりんよりもおいしいような気がしました。これなら糖質制限中でも物足りない味つけにならなそう。
そして、お酢は酸味を抑えた調味酢となっていて、これ1本で酢の物からピクルス、サラダのドレッシングと幅広く使えるようになっています。
酢じょうゆにして長いもにかけて食べてみましたが、酸味が抑えられていて、刺激が少なくほのかな甘みが感じられます。やさしい味わいで和洋中と料理を選ばずに使えます。
清酒も煮物や魚料理などに用いてみましたが、糖質ゼロを感じさせない、ふくよかな味わいがありました。
食材の味わいを引き立て、おいしくするのが調味料の役割。糖質制限食を提供するレストランでも使われているとのことで、糖質ゼロでもおいしさが違います。
日の出糖質ゼロシリーズ
https://hinode-mirin.co.jp/zero-series/
文・写真/庄司真紀