薬膳というと、「難しそう」「変わった食材が必要」など、敷居が高いイメージを持っている方が多いかもしれません。そんな人のために、コンビニ食に“ちょい足し”でできる、簡単薬膳をご紹介。普通のパスタにちょい足しで、潤い肌が叶います。
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肌の保湿に大活躍の意外な食材とは?
肌の乾燥ケアというと、スキンケアとして外側から水分や油分を与えるケアが一般的ですが、中医学では食事で体の中から保湿することも大切だとされています。コンビニでも充実しているパスタメニュー。せっかく選ぶなら、肌が潤うものをチョイスしたいですね。
「チーズやバター、牛乳などの乳製品は、肌の保湿にひと役買ってくれるんです。カロリーが高めなので女性やダイエット中の人からは敬遠されがちですが、カロリーが低いものだけを食べ続けるのも注意が必要です。サラダなど生食のものは体を冷やすものが多く、食事制限も過剰になるとパワー不足になりがり。カロリーに囚われすぎず、バランスよく、おいしく楽しみながら食べることが大切です」(齋藤先生)
乾燥肌が気になるときは…【カルボナーラ+白すりごま】
肌の乾燥が気になるときに選びたいのが、バター、生クリーム、卵などを使用したカルボナーラ。肌を保湿するバターや生クリームが使われています。また卵には鉄分も豊富で造血作用があるので、しっかり血を作って全身を巡らせることは、肌のハリや血色にも大きく影響します。そして、カルボナーラにちょい足ししたいのが、白すりごま。白ごまは、保湿効果のある白い食材のひとつ。ごまやナッツなどの種子類には油分が多く、体を保湿してくれます。白ごまや乳製品のように、保湿効果の高い食材には『白』が多いのも特徴なので、えのきやエリンギなどのきのこ類もおすすめです。バターときのこを使ったパスタも多いので、そういう観点で選ぶのもいいかもしれませんね。
<薬膳まめ知識>
肌や髪、爪などを作るのに必要な血の状態はとても大切。貧血の人は顔色が青白かったりハリがないことが多いです。お酒の飲みすぎや不摂生で血がドロドロの状態だと、肌も熱のこもった赤や、腫れた吹き出ものができたり、悪化すると土のように浅黒い色に。食べものや飲みものは、血液に大きく影響し、それは肌の状態にも影響します。卵をはじめ、造血作用のある食材を選ぶことで、たくさん血を作って巡らせましょう。
<肌の乾燥におすすめ! コンビニドリンク>
・牛乳や豆乳
・ヨーグルトドリンク
・ミルクティー
・ハニーラテ
など
牛乳やはちみつ入りのものをチョイスすると、保湿効果も得られるのでおすすめです。肌の乾燥が気になるときは、積極的にとり入れてみましょう。
カロリーが気になって避ける人も多い乳製品ですが、肌の乾燥が気になるときは、積極的に選んでみるのいいかもしれませんね。目的に応じてバランスよく、柔軟にとり入れることができるといいですね。
イラスト/伊藤ハムスター 文/高野瞳