「ぐっすりストレッチ」はその名の通り、誰でもぐっすり眠れるようになるストレッチ!
入浴時、ふとんに入る直前、ふとんに入ってから、それぞれ1分間簡単なストレッチを行うことで、驚くほど睡眠の質が変わっていきます。睡眠の名医・白濱龍太郎先生の著書『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』よりご紹介します。
Contents 目次
ぐっすりストレッチで睡眠の質を上げよう
【STEP1】1分間 首もみストレッチ
(1)シャワーを首の後ろにあて、首の筋肉と血管を温める
シャワーを固定し、ほんの少しだけ熱めのお湯を首の後ろにあてる。血管が集まっている首を温めることで、深部温度が上がる。
(2)親指以外の指を交互に組む
これで指をもむ準備は完了!
(3)首の横のくぼみを親指で軽くつまみ、手を上下にゆっくりと動かす
シャワーをあてたまま行う。首のコリを解消することで血行を促進し、深部体温が上がりやすくなる。
<ここでのポイント>
- あくまで優しく!首を強くつまんだり、激しく動かしたりすると逆効果に。
- のぼせや立ちくらみなどがあった場合は、ただちに中止してください。
- シャワーが苦手だという人は、湯船につかって行ってもOK!
【STEP2】1分間 腕まわしストレッチ
(1)腕を曲げ、わきを開いてひじを上にあげる
(2)腕をそのまま後ろに向かって大きくゆっくりぐるりとまわす
肩甲骨を寄せるようなイメージで!
(3)ひじが体の前にきたら手を組み、前方に腕を伸ばす
(4)そのまま頭の上までもってきて、ぐっと伸ばす
(5)2秒間ぐらいは伸ばしたままキープ。二の腕の筋肉も伸びて気持ちいい!ここまでが1回。一度、手を下ろす。
(6) 再びひじを曲げ、後ろにまわす
(1) ~(4)の流れを1分間に5~6回、ゆっくりと行ってください。
<ここでのポイント>
- 寝る準備を整え、部屋の明かりを消してから行いましょう。
- ひじがあまりあがらない方は、肩甲骨を意識しながらできる範囲でまわしましょう。
- 腕を上に伸ばすのが難しいという方はグルグル回すだけでもOKです。
Q.なぜ腕まわしストレッチをするの?
A.肩甲骨や腕には、深部体温を上げてくれる褐色脂肪細胞が多く存在します。ここをストレッチして刺激することで、深部体温を上げるのです。
深部体温を上げるとこんなメリットが…
- 便秘が解消される
- 冷え性に強くなる
- ストレスに強くなる
- 免疫力が上がり、病気に強い体に
- やせやすく、太りにくい体に
- シミや肌荒れが解消
- 肩がコリにくくなる
【STEP3】1分間 足首曲げ深呼吸
(1)鼻からゆっくりと息を吸い、足首を体側に曲げる
3秒くらいかけてゆっくりと息を吸い込むと同時に、足首を手前にグッと曲げる。
ふくらはぎのコリをほぐし、足の血行をよくするための運動。足首を手前に曲げると、自然とふくらはぎに力が入る。
(2)口からゆっくりと息を吐く
口をすぼめ、3~5秒ぐらいかけてゆっくりと息を吐き切り、足首を元の位置まで戻す。これを1分続ける。
ふくらはぎの力を抜くイメージで足をだらんとさせ、元の位置に戻す。足の血行をよくすることで深部体温が下がりやすくなり、眠気を導く。
<ここでのポイント>
- ベッドやふとんに横になって、寝る寸前に行ってください。
- 必ず鼻から吸って、口からゆっくりと吐きましょう。
- 足首に痛みがあるときは、深呼吸だけを行ってください。
<ここに気をつけるとさらに効果UP!!>
- STEP1~3のストレッチを続けて行いましょう。
- くり返しストレッチをすることで、脳が「このストレッチをした後で眠りに入る」と学習し、さらに睡眠の質がよくなります。
- できる範囲で無理せずに行ってください。不快感が出ると逆効果です。
- 「よし、頑張ってストレッチやるぞ!」などと意気込みすぎると、脳が身構えて余計に眠れなくなりますので、ラクな気持ちで行ってください。
- 目覚まし時計のセットは、ストレッチの前に済ませておきましょう。
- ・ストレッチを始めたらテレビやスマートフォンなどはなるべく見ないようにし、ゆっくりリラックスして過ごすとストレッチの効果が上がります。
このストレッチを続けることによって、寝つきや夜中起きる回数の改善、さらにノンレム睡眠、深睡眠の割合が増加したという研究結果も出ています。
誰でも簡単にできるストレッチなので、睡眠のことで悩んでいる人は、ぜひ試してみてください!
参考書籍
『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(白濱龍太郎著)
文/FYTTE編集部