在宅時間が増える一方で、減少してしまうのが消費カロリー。その影響があらわれがちな部位に効くヨガを紹介する今シリーズ。「オフィスでできるヨガ」の指導経験が豊富なヨガインストラクターの京乃ともみ先生に、マット不要で、場所を取らないポーズを教えてもらいます。今回のテーマは「お尻」です。
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せっかく歩くなら、地面を蹴ってお尻を使おう
パンツ姿のお尻がパンパン、お尻と脚の境目がぼんやり…。大きくなったり、垂れたりしてしまったお尻によって、後ろ姿がこのような残念なことになっていませんか?
「外出の機会とともに、歩く機会が減ると、やはりお尻の筋肉は衰えてしまいますね。でも、歩いているのに、お尻の筋肉を使えていない人も多いんです。それは、歩幅の狭い人。スマホを見ながら歩いていると、どうしても歩幅が狭くなってしまうので、安全のためだけでなく、お尻のためにも歩きスマホをやめて、歩幅を広げましょう。『地面を蹴って前に進む』ことを意識すると、歩くたびにお尻の筋肉が使われますよ」
歩くときは歩幅を意識し、家ではヨガのポーズでお尻を鍛えて、引き上がった美しいお尻を目指しましょう。
お尻伸ばし
じつは、コリやすい場所であるお尻。座っている時間が長く続くと、お尻は圧迫を受けっぱなしです。そんなお尻も、手脚を動かせば、座りながらほぐすことができます。形の美しいお尻作りは、まずほぐしから!
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イスに座り、右脚を左脚に乗せます。右ひざを右側に向け、右足の外くるぶしが左ひざの上あたりにくるように。
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左手で右足首を持ち、右手で右ひざの内側を押します。右ひざ〜右足のラインが床と平行になるくらいまで押しましょう。
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両手を脚から離し、右脚を左脚に乗せたまま、前屈をします。左右の座骨をイスの座面から離さず、両腕をブラーンと肩の下に垂らして脱力します。ここで3呼吸。体勢を戻し、反対側も同様に。
チェアのポーズ
座った状態から立ち上がって行うチェアのポーズ。立った状態から腰を落とすよりひざに負担がかかりにくく、お尻の筋肉も効果的に使うことができます。脚の裏側の筋肉も使うので、お尻〜もも裏のラインにメリハリも。
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イスに浅めに腰をかけ、脚は腰幅に開きます。背すじを伸ばし、手は太ももの上に置いておきます。
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ひじを伸ばし、両腕を前方斜め上に持ち上げます。腕は肩幅に開き、手のひらは内側に向けます。視線は手と手の間に。
<3>
腕を上げたまま、イスからお尻を浮かせます。立ち上がらず、ひざは曲げたまま、ここで5呼吸キープ。
お尻はイスから少しでも浮けばOK。重心は足に移動させるのではなく、お尻に残しておきましょう。
ゆっくりと腰を下ろして<1>に戻り、これを3セット。
撮影/山上忠 ヘアメイク/秋山瞳(ピースモンキー) 取材・文/馬渕綾子
ヨガウエア/イージーヨガ