夏の間、無意識に体力を温存しなければと思って、人は動くことを控えて、涼しい部屋でなるべく汗をかかないように過ごしてしまった人も多いでしょう。涼しい部屋で、冷たい飲みものや食べものをとって、体を過保護にしてしまう行動こそが、体をバテやすくしてしまっていることはご存じでしょうか? 汗をかかずに水分だけとると、水分の代謝がうまく行えず、疲れが出たり、体がだるくなったりと不調を起こしやすくなる原因に。そのため、汗をかいて代謝をスムーズに行える体作りをすることは大切です。そこで今回は筋肉量を増やすエクササイズをご紹介します。
Contents 目次
筋肉量アップエクササイズ ステップ<1>
まずは、全身を効率よく動かして、代謝を促すエクササイズです。
<1>壁などに手を添えて、片ひざを曲げ上げます。腹筋を引き上げながら、太ももをしっかり上げましょう。上半身が少しうしろへ傾いてもかまいません。足首は曲げておきましょう。
<2>ひざと足首を曲げたまま、後方へ持っていきます。なるべく高く、上半身が少し前へ傾いてもよいので、太ももの表側が伸びる感覚があるとよいです。お腹は引き上げておきましょう。
<3><1>の姿勢に戻ります。慣れてきたら、振り子のように、大きく前後に脚を振ります。回数も増やしていくと◎。終わったら、反対の脚も同じ動きをくり返してください。汗をかけるくらい回数をこなすことができると、理想的です。
筋肉量アップエクササイズ ステップ<2>
続いて、水分のたまりやすい下半身の筋肉を強化するエクササイズです。
<1>足もとを開きつま先を外側へ向けます。お腹はグッと引き締め、姿勢をまっすぐに保ちましょう。両手は後頭部におきます。
<2>息を吐きながら、両ひざを曲げます。姿勢はまっすぐをキープして。
<3>姿勢はそのまま上半身を片側へと傾けます。上側のひじをしっかりと上に向けて、わき腹が気持ちよく伸びるところまで傾けられるとよいです。
<4>このまま両ひざをゆっくりと伸ばします。上半身は形を変えずにキープしたままです。
<5>上半身を<1>の位置に戻します。戻すときは、少し上に伸びるような意識で、腹筋と背筋を使いながらていねいに戻すことがポイント。反対側も同様の動きを行い、左右交互に合計6セットを目安に行いましょう。
筋肉量アップエクササイズ ステップ<3>
最後は上半身、下半身ともに、しっかり筋肉をつけて代謝を上げるエクササイズです。
<1> あおむけに寝たら、両手は後頭部に添えます。
<2>息を吐きながら、頭を持ち上げ左ひじと右ひざを寄せます。ひじとひざをしっかり引き寄せ、腹筋が使われている感覚があることがポイントです。
<3><1>の姿勢に戻ります。戻すときには、上半身と脚の筋肉をコントロールするようにゆっくり戻しましょう。
<4>ひじとひざを入れ替えて、反対側も交互に行います。この流れを左右1セットとし、10回を目安に行いましょう。呼吸を深く行うことを忘れないようにしてくださいね。
夏の間に落ちてしまった筋肉を、ぜひエクササイズで取り戻しましょう。
取材・文/高田空人衣