リモートワークが続いて、おなか周りがもたつくなど、体型の変化を感じる人は多いよう。それは会社にいるのとは違い、骨盤後傾など、よくない姿勢で仕事をすることが関係しています。運動指導者の坂詰真二さん考案の「おなか伸ばし」は、かたくなったおなかを伸ばして、ウエストをスッキリさせるメソッド。前かがみな姿勢を正してくれる効果もあります。今回は、座りながらできる超簡単ストレッチをご紹介します。
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腹筋のやわらかさが疲労感を少なくする
前回、おなかが硬くなることで、ぽっこりお腹になってしまうことをお伝えしましたが、それ以外にもおなかが硬いと肩こりや首こり、冷えや疲労感のもとにもなってしまいます。
「姿勢をまっすぐにするために一番必要なのは、腹筋のやわらかさです。背中が丸まって頭が前に出れば出るほど、支点(写真参照)から頭の重心までの距離が長くなり首の筋肉がより大きな力を発揮しなくてはならず、疲れがたまりやすくなります。腹筋をやわらかくして、背すじを伸ばし頭の位置を元に戻せば首の負担は大幅に減ります」と坂詰先生。
首こりや肩こり、肩周りの疲労感も悪い姿勢が原因になっている可能性大。リモートワークはリラックスした姿勢が多くなりがちですが、椅子に座っているときも腹筋を伸ばしたいい姿勢を心がけたいですね。
こうした不調の予防策にも「おなか伸ばし」が効果的。簡単なストレッチを取り入れましょう。
椅子に座ったまま上体を反らすだけ!外出先でも手軽にできる「おなか伸ばし」
(1)椅子に浅めに座り、足を軽くハの字にして骨盤を前傾させる。座面もしくは背もたれの下のほうを握って腕を伸ばす。
(2)骨盤を前傾させたまま、ろっ骨を引き上げつつ上体を反らせ、ラクに吸をしながら10秒キープ。(1)(2)を3回くりかえす。
やってしまいがちなNG姿勢
いい姿勢というのはおなかを伸ばした状態。座っているときもおなかを伸ばすように意識することで、こりや疲労を寄せつけない健康的なスタイルアップが叶います。みなさんが日常よくとる姿勢である「スマホを見るとき」を一例に、キレイになる座り方・立ち方とNGな座り方・立ち方を比べてみましょう。
【やってしまいがちなNG姿勢】
<座り姿勢>骨盤を後傾させて背もたれに寄りかかり、おなかが縮んでいる
<立ち姿勢>頭が下がり、骨盤は後傾。背中もまるまり、おなかが縮んでいる
【おなかを伸ばした正しい姿勢】
<座り姿勢>椅子に浅く座って足先は軽くハの字にし、骨盤を前傾させて肋骨を引き上げると、おなかも伸びる。
<立ち姿勢>足先を軽くハの字にして、骨盤の前傾とろっ骨の引き上げを意識して立つと、お腹が伸びる。
おなかの縮こまりはスタイルや姿勢、ひいては内臓の働きにも影響してきます。
リモートワークでも、できるだけおなかを伸ばすことを意識すると、おなかやせと不調改善の近道になりますよ!
文/庄司真紀
参考書籍/『簡単ストレッチですぐにペタ腹!10秒おなか伸ばし』