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ダンスを通して楽しく健康に! 還暦を迎えたTRFダンサー・SAMさんに聞く「ポジティブに年齢を重ねるコツ」 前編

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ダンスを通して楽しく健康に! 還暦を迎えたTRFダンサー・SAMさんに聞く「ポジティブに年齢を重ねるコツ」 前編

今年還暦を迎えた、ダンス&ボーカルグループTRFのメンバー・SAMさん。現役ダンサーとして活躍するとともに多数のアーティストへの振り付け提供やプロデュース業に加え、健康寿命を延ばすことをテーマにした「ダレデモダンス」を考案するなど、その活動は多彩。さらに近年は「ジェロントロジー」(老年学)を学び、何歳になっても自分らしく生きるために必要な知識を、ダンスを通じて伝えています。60歳を迎えてなお、新しいチャレンジを続けているSAMさんに、「年齢との向き合い方」と、いつまでも動ける体でいるためのコツをおうかがいしました!

Contents 目次

ダンス×健康×医学から生まれた「ダレデモダンス」とは?

2012年に発表したオリジナルエクササイズDVD「TRF イージー・ドゥ・ダンササイズ」が反響を呼び、「見せるダンス」から「使うダンス」の可能性に気づいたというSAMさん。その後、シニア向けにも何かできないかと循環器の医師でもある従兄弟から提案されたのをきっかけに、一緒に試行錯誤を重ね、2016年に完成したのが「ダレデモダンス」です。

理学療法士の意見や、参加者の声を参考にしながらリハビリ効果などのデータも収集するなかで、ダンスと音楽が心と体の健康に役立つことが少しずつ明らかになってきたそうです。そこで、現在は子どもからシニアまで誰でもムリなくできるプログラムとして展開。ワークショップなどを通して、普及活動に力を注いでいます。

「ダレデモダンスはラジオ体操やボーリング、あるいは家のなかを掃除するのと同じくらいの運動強度で、ふだん体を動かす習慣がない人にとっては十分な運動量があるプログラムになっています。そして上半身と下半身をつなぐ股関節を意識する動きを多くとり入れているのが特長のひとつ。ここの筋力が低下すると歩けなくなる恐れもある重要な部位なので、股関節の可動域を広げる動きをダンスにとり入れて、鍛えられるようにしています」

上手に踊るよりも、とにかく音楽に合わせて楽しもう!

「ダンスというとリズムに合わせて動かなくてはと思いがちですが、ダレデモダンスのステップはストリートダンスの要素をたくさん組み込んでいて、リズムを意識して踊らなくても自然と音楽にのることができるようになっているんです。だから初心者にもオススメです。上手に踊ろうとか、動きを間違えないようにしようなんて気にせず、まずは音楽に合わせて楽しく続けることが大切です。うまくできないからといって落ち込む必要もありません。鏡で自分の姿を見ながら踊ると、かっこよく踊れているかに意識が向きすぎてしまうこともあるので、そんなときは姿が見えない場所のほうが伸びのびと動けますよ。体を動かすことを楽しみながら、運動習慣につなげていきましょう」

年齢を重ねることはネガティブなことじゃない

ダレデモダンスの活動を始めて以来、ダンスを通して、最期まで健康で元気にいられるにはどうしたらいいかを深く考えるようになったSAMさん。そんなときに出合ったのが、「ジェロントロジー」(老年学)でした。

「ジェロントロジーは簡単にいえば、体と心が健康で、ポジティブに年を重ねるためにはどうしたらよいかを追求する学問です。ダレデモダンスの理論づけにもってこいだとすすめられて、勉強を始めたんですが、最初はあまりピンと来なくて…。60歳を目前にして『なぜこの歳になってまで勉強しているのか』という気持ちのほうが強かったくらい。でも、学んでいくうちにだんだんと面白くなってきて、いまの自分のダンス活動と結びつけられるものだと実感するようになってからは、この学問を習得したいと思うようになりました。南カルフォルニア大学デイビススクールの通信課程を受講したのですが、スマホ2台を使い、1台で講義の動画を見ながら、もう1台でメモをとるなど工夫をしつつ、仕事の合間や移動時間などを利用して勉強。試験も受けて、1年半以上かけて通信教育課程を修了しました」

こうした学びを通して、ご自身の心境にも新しい変化があったといいます。

「昔はダンスのことばかりだったのですが、少しずつ視野が広がっていったような感じです。そのためか、ダンスに関していうと、特にここ数年はよりシンプルに踊れるようになりました。以前は身につけたスキルをすべて駆使して踊っていたのですが、だんだん余計な枝葉をそぎ落とそうと思うようになって、動きも洗練され、クリアになりました。そうするとスッキリして物事に対する見え方も変わってきたんです。頭のなかの断捨離みたいな感じでしょうか。たくさんの経験や知識のなかから、シンプルに必要なものを取捨選択できるようになったことに気づきました」

SAMさんはいまの状況について「いい意味で余分な力が入らなくなり、その分、体も心も自由度が高くなった」といい、「加齢はネガティブなことではない」と言い切ります。

「一般的に加齢はネガティブなことととらえられがちですが、かえってレベルアップする能力もあります。年をとれば、新しい情報を得てスピーディーに処理する能力は衰えるものの、反対に過去の経験や習慣を活かし工夫する能力は上昇していきます。そして、身体能力については気がついたときからでも少しずつ運動習慣をつけて鍛えれば、何歳になっても筋力をつけることが可能です。だから、いかに『老い』と向き合い、そのスピードを遅らせられるかがポイント。そういった知識や習慣をジェロントロジーの考えやダンスを通して広く伝えていきたいですね」

「60歳のいまもポジティブに新しいチャレンジを続けることができるのは元気な体があるからこそ」とSAMさん。後編では運動や食生活など健康の秘訣に迫ります!

***
SAMさんプロデュースの「ポジティブに年齢を重ねる方法を学ぶ【実践型】プログラム」が応援購入サービスMakuakeで先行発売中です!
詳しくはこちら https://www.makuake.com/project/gerontology/

【プロジェクトは終了しました】

<Profile>

SAM(サム)
ダンサー、ダンスクリエイター、ジェロントロジスト。15歳で単身NYへダンス留学し、クラシックバレエやジャズダンスの基礎を学ぶ一方で、ストリートダンスやハウスダンスなども修得。あらゆるジャンルのダンスをバックボーンにもつダンサーとして、1993年ダンス&ボーカルグループ「TRF」のメンバーとしてメジャーデビュー。アーティストへの振り付け提供、プロデュース、コンサートのステージ構成・演出を手がけるにとどまらず、近年は南カリフォルニア大学デイビススクール ジェロントロジー学科通信教育課程を修了し、年齢を重ねても健康で楽しく暮らすための生き方を伝えるジェロントロジストとしても活動中。近著は『いつまでも動ける。』(クロスメディア・パブリッシング)。

インタビュー撮影/田辺エリ 取材・文/番匠 郁

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